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| プロモ・クリップというメディアの出現によって、新たな表現のスタイルが誕生した。そこで活躍するのが、映像ディレクターというクリエイターだ。気鋭のクリエイター、寺島章之とサワイアキヒコの2人が語る、映像のシーンとMacの結びつきとは? |
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いつ頃から映像ディレクターとして活動されているんですか。 |
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<寺島> 僕は17年前ですね。リニア編集(ビデオテープを使った編集)が全盛のころからやっています。当時はアニピュータという機材が全盛だったんですよ。原田大三郎さんと庄野晴彦さんがやっていたラジカルTVという映像ユニットがいたんですけど、彼らがその機材を使って音と映像をシンクロさせていたんです。この仕事についたのは彼らの影響が大きいですね。独立してビヨゴン・ピクチャーズを作ったのは5年前です。
<サワイ> 大学生の頃、映像の学校で脚本を学んでいたんです。そこを出てからぶらぶらしていたら、たまたま寺島さんと会って、それから本格的に映像編集の世界に入りました。それまではほとんど編集機材も触ったことがなかったんです。
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そもそも映像ディレクターというのはどういう仕事なんですか。 |
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| <寺島> 映像ディレクターという仕事は、80年代に音楽のプロモ・クリップが誕生してから確立した職業なんですよ。それまでは映像監督やCM監督がプロモ・クリップを作っていたんですけれど、監督が編集作業にタッチしていなかったので音と映像が分離しているものが多かったんです。でも、僕らは「音と映像がシンクロしてたら面白いな」という編集的な視点が原点になっているので、編集もすべて自分でやるんです。今は映像編集というと、そういう入り方をしている人の方が多いみたいですね。 |
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リニア編集からノンリニア編集に移った理由はなんだったんですか。 |
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| <寺島> テープで編集する場合は、もしデータが一部壊れても仕事が進められるけど、ハードディスクに記録した場合はデータが壊れると復旧できないじゃないかと思い込んでいたんです。だから初めはノンリニアで作業するのは不安でしたね。でも、リニア編集にも作業時間などの点で問題は多かった。それで、Final Cut Proが出たときに試しに使ってみたら、リニア環境と比べて画質が綺麗という点と、作業時間が少なくて済むという点で圧倒的に使いやすかったんです。それとやはり、リーズナブルな価格が魅力でしたね。使い慣れたMacがプラットフォームという点でも楽にオペレーションできました。 |
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作業時間が短縮できたということですが、具体的にはどのような作業が減ったんですか。 |
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| <寺島> 例えば、それまでは編集作業をするために専門の編集室に行って編集機材に映像を取り込んでから作業をスタートしていたんですけれど、Macで作業をするようになってからは、仕上げの作業以外は事務所にあるパーソナルな機材でほぼすべて完結するようになったんです。ソフトが入っていれば、ハード間でのデータのやりとりが自由という手軽さもMacならではですね。それまで使っていたのは専用機だったので、編集室に行かなければ編集はできなかったわけですから。 |
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パーソナルな環境で編集作業が完結するようになったことは、作品自体にも影響を及ぼしているんじゃないですか。 |
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<寺島> Final Cut Proはエフェクト機能が充実しているんです。それまでだったら高価なスタジオでしかできなかったエフェクトが、個人レベルでできるようになった。それによって、エフェクトの使われ方もパーソナルな発達をしていて、今までになかった表現をする人が増えてきています。例えばサワイがやっているようなエフェクトはサワイにしかできないんです。ほかの人が見てもどうやっているのかわからない。
<サワイ> Final Cut Proを使うまでは、エフェクトにもある程度のきまりがあって、その範囲でやっていたんです。でも、新しい表現ができるようになって、どこまでも自分の表現を追及できるようになりましたね。
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寺島 章之
学生時代作っていた映像がいくつかのコンテストに入賞し、それをきっかけに映像制作の仕事に携わる。ディレクションした作品は、ミュージックビデオ、CM、TV、イベント大型映像から、アニメーション作品など多岐にわたる。主なディレクション作品はホンダ「CIVIC」TV-CM、石井竜也、竹中直人、TM STEVENSのプロモ・クリップ等。
サワイ アキヒコ
日本大学芸術学部卒業後、シナリオ作家を目指すが、映像に興味を持ちビヨゴン・ピクチャーズの設立から参加。現在スペースシャワーTVでライブ番組を毎月制作中。
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www.biogon.co.jp |
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