ホームテキスト
第56回 ─ COUNTDOWN JAPAN FES 04/05@幕張メッセ 2004年12月31日(金)


掲載: 2005/01/13
更新: 2006/01/19

やってきました、2004年と2005年を日本のロックが繋ぐ大型フェス、COUNTDOWN JAPAN FES。ステージを増設し、29〜31日の3日間にわたって行われた、最早年末イベントの本命とも言える本フェス。bounce.comでは注目の12月31日の模様をレポートします。くるり、勝手にしやがれ、佐野元春、サンボマスターなど日本のロック・シーンを濃縮した熱きアクトが続々と登場! そして12月30日に登場し、ドラムにアヒトイナザワを擁する現メンバーでのラスト・ライヴとなったZAZEN BOYSの貴重なステージの模様ももちろんお伝えします! ではレポート班のお二方どうぞ!

文/長山鳥言成志



よろしく裕樹(以下Y/EARTH STAGEレポ班):みなさん明けましておめでとうございます。

ふぁいと先輩(以下F/GALAXY&MOON STAGEレポ班):ただ今1月1日早朝。カウントダウンジャパン04-05終了間もない幕張メッセ前からお送りしております。寒いねーしかし。

Y:ほんと出だしから大雪に見舞われて大変だったけど、なんとか遅れもなく始まって、しかもあいにくの空模様にも関わらずお客さんも29日、30日も含め3日とも大入り。2年目にしてだいぶカウントダウンフェスってものも根付いてきたのかな。

F:サムいのは外の気温と僕らの芸風だけでした、ってか。おあとがよろしいようで。テヘッ。

Y:あのーレポまだ始まったばっかりですから。〈テヘッ〉って勝手にオチつけないで下さいよ。話を元に戻すと、今回はエリアが拡大したうえにステージも一つ増えて、始めから終わりまで見どころ満載でしたね。

F:ビッグネームが目白押しのEARTH STAGEに、気鋭のライヴバンドが名を連ねるGALAXY STAGE、期待のニューカマーからアコースティカルなアーティストまでバラエティ豊かな顔ぶれの新設MOON STAGEと、改めて思い返すと日本のロック・シーンの縮図を見るようなラインナップだね。
くるり

Y:リクライニングシートや飲食ブース、巨大クロークなど、思いっきりライヴを楽しむための環境面も相変わらず充実していて、頭の中で自分のタイムテーブル組み立てるのだけが唯一の悩みだったりしてね。

F:ほんとについさっきまで仕事を忘れて朝まで楽しんじゃった感じなんだけど、じゃあ順に振り返ってみるか。

Y:こちらEARTH STAGEはまずドラムに臺太郎、キーボードに堀江博久を迎えての新体制お披露目となったくるり。30日と31日、2日連続での出演だったんだけど、ピリピリした緊張感が見ているこっちにも伝わってきた前日とはセットも衣装もメンバーのテンションも変えてきて、31日はファンな感じでよかったです。新曲もあったし久々に“虹”も聴けたし。

F:ライヴでのキラー・チューンはそのままに、ラストは30日が“東京”で31日が“虹”か。2回見る人にもどっちかだけの人にも損のないように、ほんとツボを心得てるね。
勝手にしやがれ
その頃こちらMOON STAGEのトップバッターは勝手にしやがれ。火付け役に相応しく、ホーンセクションもリズム隊も出だしから煽る煽る。やっぱり祭りの始まりにはこういったバンドが似合いますな。

Y:お客さんのほうもくるりに負けじと大入りで、大躍進の2004年を見事に締め括ったみたいですね。続いてこちらはまさかのカウントダウンジャパンフェス参戦、佐野元春。こんな場面で見られるとは……しかも演ってくれた曲が“アンジェリーナ”“BACK TO THE STREET”“99Blues”って嬉しすぎます! しかも佐野さんご本人も終始ゴキゲンな表情でした。よかったなー。
佐野元春

F:スカパラとか民生さんみたいなフェス常連ももちろんすごくよかったけど、出演自体がニュースになるようなめったに出てこない大物アーティストの存在はやっぱり嬉しいね。こちらもいわゆるロックフェスの雰囲気とは異質のまったりモードで新風を吹き込んでくれたつじあやのちゃんのステージ。この日はバックバンドもなく、ウクレレ1本の弾き語りスタイルでものすごく心地よいひとときだったな。やっぱり長丁場なんで強力なライヴアクトが続くなか、こうゆう時間帯があるのは貴重ですな。

Y:強力なライヴアクトと言えば、THE MAD CAPSULE MARKETSは凄かったっすよホント! 演奏はもちろん、照明や音響面に至るまで、圧倒的にヤラレました。さすがワールドクラスの修羅場を幾度も潜り抜けてきた人たちは違いますねー。新加入のギターもまったく違和感なくよかったし。
忌野清志郎

F:そうこうしているうちに日付の変わる頃になって、場内もざわついてまいりました。カウントダウンの瞬間をどこのステージで迎えるか、けっこう決めかねてる人も多かったみたいだね。

Y:清志郎、サンボにビークルってここはほんとにオーディエンス泣かせの時間帯でしたよね。EARTHの忌野清志郎はやっぱり登場時から貫禄。出てきただけで盛り上がり方が違いました。“トランジスタ・ラジオ”“ドカドカうるさいR&Rバンド”“上を向いて歩こう”などなど、てんこ盛りのメニューでアゲて、カウントダウンの瞬間は例のマントショー・スタイル……かと思いきやコタツ・ショー!っておもしろすぎます。バンド・メンバー全員、コタツにみかんで花火見ながら新年迎えちゃいました。今年はいい年になりそうです。

F:GALAXYとMOONは比較的近いからさ、どっちにしようかものすごい悩んだんだけど結局両方チェキっちゃいました。俺って仕事熱心ね。MOONのビークルは最初に見といてよかった。
サンボマスター
“JAPANESE GIRL”はじめメジャー・デビュー以降の代表曲目白押し&2004年最後のオマンコール連発で会場狭しと大盛り上がり大会で入場規制がかかっちゃったほど。一方のサンボのほうもいつも以上に尋常じゃあないテンション。掟破りの時間オーバーを承知で突っ走る熱演でした。まぁ山口が熱演じゃないことなんて絶対ありえないんだけど。

Y:どこのステージもほんとよかったみたいだね。3アクト終了後はロビーや飲食エリア、DJブースに出てる人も多かったけど、年が明けて会場全体ものすごくピースフルな雰囲気になってたし。

 
グループ魂

F:その後もだれることなく、好アクトが相次ぎました。とくに盛り上がっていたのがグループ魂。夏も含めて関東地区のフェスは初参戦ながらフロアは大入り、しかも大爆笑。初参戦とはいえ単独公演も軒並みソールドアウト状態だし、クドカン、阿部サダヲほかメンバーの知名度はピカイチだから、まぁ当然といえば当然か。ライヴは今回初めて見たけどそれにしてもおもしろかった。なんとなくドリフ的なものを想像していたんだけど、ニュアンスはどっちかっていうとスパイダース的な感じかな? 意外に演奏も上手くて。

Y:B-DASH、BACK DROP BOMBと疲れ知らずのラウド系バンドが続いたEARTHは大トリとしてRHYMESTERが登場。夏のサマーソニックでもトリがビースティーだったり、こういう大型ロックフェスでもヒップホップ・アーティストが重要なポジションに置かれるようになったよね。

 
RHYMESTER

F:ほんとだよね。にしてもMUMMY-Dは30日はマボロシ、KREVAの客演、そして31日はRHYMESTERとフル回転!

Y:RHYMESTERはさすがキング・オブ・ステージと言われるだけのことはある。こういう自分たちの土俵じゃない場所でもちゃんと持っていき方を心得てるね。さらに清志郎登場なんていうビッグなお年玉も飛び出しちゃったもんだから、明け方だっていうのにものすんごい盛り上がり方しちゃってました。

F:30日にもYO-KINGのバックをサンボマスターの3人が務めたり、マボロシのゲストにKREVAが飛び入りしたりしてたけど、フェスならではのサプライズ感溢れる競演はやっぱり嬉しいもんだよね。一方GALAXY STAGEのトリはオールナイトイベントのシメと言えばこの人、曽我部恵一。
曽我部恵一
ダブルオーテレサを従えず、久々に大きいところで1人だけでのステージ。サニーデイの曲から出来たての新曲まで、アコギ1本でガシガシとこなしてくんだけど、もうずーっと気持ちいいくらい笑顔でさ。途中長い長いコール&レスポンスあり、アカペラもあり、形はどうあれいつも感じるんだけど音楽愛でいっぱいなんだよね。いくらやってもまだやり足りないみたいな。にしてもこんなに夜明けが似合うミュージシャンていうのも珍しい。気がつけばもう5時半。普通に朝じゃん、って感じでした。

Y:ほんと今年はあっという間でしたね。息つく暇もない、って感じじゃないんだけど、常にどっかで面白いことが行われてるっていう感じで。

F:そうそう。え? もう朝?みたいな。初めてこういうフェスに参加した人も大勢いたと思うけど、たぶん会場にいたみんな、同じような感想をもってるんじゃないかな。

Y:まだ年が明けたばっかりだけど、2005年も引き続き音楽フェスは盛り上がりそうですね。

F:会場で発表されていたロックインジャパンはもちろん、フジやライジングの開催も発表されて、さらにサマソニやWIREもあるだろうし、ほんと楽しみでしょうがないです。

Y:じゃあ先輩、またレポートよろしくお願いしますね! とりあえず2月アタマのソニックマニア、場所は同じくまた幕張ですから。

F:っておいまた仕事かよ!っておあとがよろしいようで。テヘッ。

 ▼この日に出演したアーティストたちの作品
2月23日にリリースされる、くるりのニュー・シングル“BIRTHDAY”
3月16日にリリースされる勝手にしやがれのニュー・シングル“ラグタイム”
2004年にリリースされた佐野元春のアルバム『THE SUN』
3月2日にリリースされる忌野清志郎のニュー・アルバム『GOD』


1月19日にリリースされるサンボマスターのセカンド・アルバム『サンボマスターは君に語りかける』
2004年にリリースされたグループ魂のサード・アルバム『荒ぶる日本の魂たち』
2004年にリリースされたRHYMESTERのアルバム『グレイゾーン』
2004年にリリースされた曽我部恵一のサード・アルバム『STRAWBERRY』



文/長山鳥言成志

2004年12月30日、アヒトイナザワがZAZEN BOYSでのラスト・パフォーマンス!

 ZAZEN BOYS、第一期メンバーによるラスト・ワルツ。年末の祝祭ムード色濃いカウントダウンフェスの会場にあって、4人の表情だけは登場時からすでに鬼気迫るものがあった。なにやらただごとではないことになりそうな予感。髪を短く刈り込み、精悍さと狂気を宿した向井の表情がそれを物語る。巨大なEARTH STAGEを満員のオーディエンスが埋め尽くすなか、“CRAZY DAYS CRAZY FEELING”で幕を開けたライヴは、冒頭からバンド全体から発せられるテンションが凄まじい。続けて“安眠棒”“MABOROSHI IN MY BLOOD”“IKASAMA LOVE”とおなじみのナンバーを次々に畳み掛けていく。これがこの4人での最後だという渾身の思いを込めて。「幕張! 時には女とまぐわり!」という第一声を始め、曲間のフロアに響く向井のMCは総じて普段通りではあったが、この日を最後にバンドを去るナンバーガール時代からの盟友、アヒトイナザワへのコールにはやはり力が入る。

 「ドラムス、アピート、イナザワンテ!!」

 そう呼びかける度にオーディエンスから悲鳴にも似た大きな歓声が上がる。“COLD BEAT”のドラムソロではアヒトが強烈なビートでそれに呼応し、場内の熱気は最高潮に。そして最終曲は“半透明少女関係”。フェスという舞台ゆえ、アンコールもなくいさぎよくステージを後にした4人。壮絶なまでのアクトは完全燃焼の末、見事に第一章のフィナーレを飾った。

 ▼ZAZEN BOYSの作品
ZAZEN BOYSのセカンド・アルバム『ZAZEN BOYS II』
ZAZEN BOYSのファースト・アルバム『ZAZEN BOYS』




ZAZEN BOYS (インタビュー - 2004/08/26)

この記事をflogに追加
この記事をはてなブックマークに追加

テキストへ戻る


この記事にはトラックバックが可能です
この記事のトラックバックURL:
http://www.bounce.com/tb.php/40784

複数キーワードによる検索も使えます!