ホームテキスト
第19回 ─ 元ジェリーフィッシュ、ロジャー・マニングJrとマ・佐藤氏のスペシャル対談!


掲載: 2006/12/14
更新: 2006/12/20

くるり主宰レーベル〈NOISE McCARTNEY RECORDS〉の月刊連載! 日々激務に励む同レーベル社長マ・佐藤氏による、レーベル運営日記をメインに、送られたデモテープの紹介&試聴、くるりの近況も速報でお伝えいたします。今月は、ノイズから初アルバム『TV Eyes』を10月にリリースしたTVアイズのロジャー・マニングJr(元ジェリーフィッシュ)が登場! マ・佐藤氏との特別対談をお届けします。

文/bounce.com編集部




――佐藤さんや岸田さんもそうなんですが、日本にはジェリーフィッシュ時代からのファンが多くいます。今回のTVアイズでは、ロジャーさんとジェイソン・フォークナーさんがジェリーフィッシュのファースト以来タッグを組んだということで興奮している人も多いと思うんです。

 
10月25日にNOISE McCARTNEY RECORDSからリリースされた、TVアイズのアルバム『TV EYES』

ロジャー 日本には、昔から聴いてくれているファンが多くいることは知っているよ。だから、今回ソロ・アルバム『SOLID STATE WARRIOR』とTVアイズの2枚のアルバムを日本のファンのために出せたのはすごく嬉しいことだよ。これで新しいファンを獲得して、これからもどんどん新作をリリースして行きたいと思っているんだ。

――そもそも、TVアイズというのはどのように結成されたプロジェクトなんですか?

ロジャー もともとブライアンとは〈レッドクロス〉というバンドをやっていて、そのサイド・プロジェクトとしてお互いのプロジェクトでは出来ない新しい音楽をやれないかということでジェイソンにヴォーカルを頼んだんだよ。ジェイソンとは全然連絡を取っていなくて、TVアイズは彼ともう一度音楽を作るための口実でもあったんだ。

佐藤 僕はもともとジェリーフィッシュのファンなんですけれど、来日公演は観ていないんです。でも、知り合いが勝手に録音したライヴ音源があって(笑)。

ロジャー オーケー(笑)。
2月22日にリリースされた、ロジャー・マニング初のソロ・アルバム『SOLID STATE WARRIOR』

佐藤 その音を聴いても人物のイメージがあったわけではなかったんですよ。一番最初にロジャーを生で観たのが2回目のフジロックで、ベックのサポートをしていたときだったんです。ジェイソンを生で初めて観たのがエールの来日公演でした。2人がメインでやっているライヴを観たことがないんです。で、去年ソロ・アルバムを出されたときに、岸田くんとロジャーの対談があって、TVアイズの音は出来ているということだったんで、ダメ元でうちのレーベルから出させて欲しいとお願いしたら了承してもらって。

――『TV EYES』はまだ日本しかリリース元が決まっていないんですよね。自分のレーベルから最初にリリースすることについてはどう思われました?
ロジャー・マニングが在籍していたジェリーフィッシュのベスト・アルバム『Best』

佐藤 そりゃ嬉しいですよ(笑)。NOISE McCARTNEYはでかいレーベルなわけでもないし、僕らのメインの活動というわけでもないんで、ジェリーフィッシュ・ファンの人からしたら「なんでお前らのとこから出せんねん」って言われたりして(笑)。

ロジャー レーベルを探すときに、自分たちを理解してくれて、音楽を広げたいと思っているところを探したかったんだ。サトウサンはそういうことを理解してくれて、日本での活動をサポートしてくれると思った。

佐藤 そう思われるのは、自分らが音楽をやっているからでしょうね。NOISE McCARTNEYというレーベルも、売る側の立場より作る側の立場のほうが大きいんです。そこを感じてもらえるのは嬉しいなぁ。



――くるりの音源は聴きましたか?

ロジャー 曲のタイトルが難しくて言えないんだけれど(笑)、全体的に好きな音だよ。友達に演奏して聴かせたりしているよ。ジェイソンも絶対気に入るはずだから今度聴かせたいと思っている。僕は、他のアメリカ人よりもくるりのアルバムを沢山持っていると思うよ(笑)。

佐藤 サンキュー(笑)。

――佐藤さんは、TVアイズを聴いてどう思われましたか?
2005年5月に発売されたベンジャミン・ダイアモンドの2ndアルバム『 Out Of Myself 』

佐藤 一番最初は、「なんじゃこりゃ?」って(笑)。ジェイソンとロジャーのソロを聴いて、自分のなかで音を想像してはいたんですけど、それとは全然違った(笑)。でも、聴いているとTVアイズというバンドが今までの2人の作品とは違うものを作ろうとしているのがわかるんです。80年代の機材を使って録音しているから、エイティーズっぽいって言われるんだろうけど、00年代にやっているから、音がぶっとい。ちょっと前のエレクトロニックなダンス・ミュージック……例えばダフト・パンクやベンジャミン・ダイヤモンドみたいなものと近い感じがしたんです。

ロジャー メンバーが3人ともいろんなスタイルを持っているから、純粋な80年代の音楽にしようということではないんだ。70年代のエレクトロニックな音楽やニューウェイヴも好きだから、いろんな要素を持ち込んで、それがいい曲で、さらにインパクトがあるかどうかが一番重要なポイントだね。

――昔からスタイルにはこだわらずに作られていたんですか?

ロジャー 作品として残ってはいないけれど、ジャズピアノを弾いたりすることもあるんだ。時代時代に合う音楽があるように、一緒に音楽を作る仲間の個性に合わせた音楽を作りたい。聴いてくれるみんなも多様なものを望んでいるはずだしね。
ジェリーフィッシュの代表作にしてラスト・アルバム『こぼれたミルクに泣かないで』

佐藤 僕は、ムーグ・クックブックが出るまで、ロジャーさんがふざけれる人やと思わなかったんで、あのユニットは衝撃でした(笑)。

ロジャー ビートルズみたいなロックン・ロールが聴き方によっては面白かったりする。そういう面白さを現代的にアレンジして、ムーグを使って表現したかったんだ。どうしたら人を笑わせるようなコメディー・タッチのものを作れるのか、構成を練り込んだので、面白いと思ってくれる人がいるなら考えた甲斐があったよ(笑)。NOISE McCARTNEYというレーベルの名前も面白いよね。どうやって付けたの?

佐藤 最初は僕と繁くんが他のバンドの曲をリミックスするユニットの名前だったんです。ポール・マッカートニーとは関係ないんですけれど、あまりに素敵な名前やったんで、レーベルを作るときに使わせてもらいました。

ロジャー クールな名前だと思うよ。

佐藤 ありがとうございます!(笑)
このページをご覧の方の中から1名様に、ロジャー・マニングJrとマ・佐藤氏のサイン入りTシャツをプレゼントいたします! 詳しくはこちらをご覧ください!


▼NOISE McCARTNEY RECORDS、くるり関連作品を紹介
11月22日にリリースされた、くるりの書き下ろし新曲“五月の海”を収録したコンピレーション『みやこ音楽』
7月26日にNOISE McCARTNEY RECORDSからリリースされた、Bad Stuffのアルバム『僕らは電気の原始人』
7月26日にリリースされた、くるり初のベスト盤『ベスト オブ くるり/TOWER OF MUSIC LOVER』(初回限定盤)




NOISE McCARTNEY RECORDS オフィシャルサイト
くるり オフィシャルサイト

この記事をflogに追加
この記事をはてなブックマークに追加

テキストへ戻る


この記事にはトラックバックが可能です
この記事のトラックバックURL:
http://www.bounce.com/tb.php/69358
▼トラックバック一覧(1個)
 from ĥΥ
Tracked on 2007年3月7日 23時58分

複数キーワードによる検索も使えます!