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掲載: 2007/10/11
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くるり主宰レーベル〈NOISE McCARTNEY RECORDS〉の業務日誌連載。今回は、ノイズから8年ぶりの新作『I'm OK... You're OK』をリリースし、初の単独来日を果たしたジェイソン・フォークナーが登場! ジェイソンをリスペクトして止まない、くるりのお二人との独占スペシャル鼎談をお届けいたします。お三方のサイン入りTシャツ・プレゼントもありますよ!
文/bounce.com編集部 通訳/ Mai Sasaki
 | | 左から、岸田繁(くるり)、ジェイソン・フォークナー、佐藤征史(くるり) |
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──ジェイソンさんのライヴ、すごく良かったです。9月25日の公演では、くるりのお二人もステージに立ったそうですね。
| | “She Goes To Bed”と“Miss Understanding”を収録したジェイソン・フォークナーのファースト作『Jason Falkner Presents Author Unknown』 |
ジェイソン アンコールで二人に出てもらって、“She Goes To Bed”と“Miss Understanding”を一緒に演奏したんだ。
佐藤 当日のリハーサルで2回合わせただけやったんだけど……(笑)。でもずっと聴いてた曲やからなんとかなったかな。
ジェイソン 始まったと同時に爆発するような盛り上がりだった。曲を知っててくれたから、練習の必要もないくらいだったね。
岸田 いつでもツアー・メンバーに抜擢してください(笑)。
――ジェイソンさんの曲は、お二人の中に刷り込まれてるんですね。
岸田 ライヴを見ていて面白かったのは、ステージ上でのバンドに対する要求とか、自分が盛り上がる瞬間が、ぼくとそっくりなんですよ。演奏しながら、ハッピーとストレスを感じる部分が全く同じ。
佐藤 横で見てると、ギターを弾いてる体の形まで似てる(笑)。
ジェイソン 面白いと感じる音楽性が似てるからかもしれないね。京都音博でくるりのライヴを初めて見て、細かいところまで趣味が似てると思ったんだ。アメリカでは、自分の音楽は複雑な部分があるみたいで、なかなか受け入れてもらえない。だから、この日本でこうやって共感してもらえるのは面白いし、とても嬉しいよね。
――京都音博はいかがでしたか?
ジェイソン 今回が初めてのフェスということもあって、どんなものかよくわからなかったんだ。でも実際来てみて、いい意味での驚きがあった。インターナショナルな、結束力のあるイベントだったからね。見たことあるようなバンドと共演するよりも達成感があったと思う。LAでソニック・ユースは見れたとしても、タラフ(・ドゥ・ハイドゥークス)は見れないからね。
岸田 それは、ミュージシャンがやるフェスだからだと思うんですよ。ほんまやったら、ジェイソン・フォークナーを呼ぶなら、イギリスとアメリカのバンドばっかり集めるのが普通なのかもしれない。でも、そういうジャンル分けに関係なく、耳と心で音楽をタッチしてくれるオーディエンスが好きなんで。そういう意味で、我々はファンに恵まれてると思います。だから、あの中で敢えてジェイソン・フォークナーっていうのは最高でしょ、と。
ジェイソン 15,000人のお客さんの中で、ぼくを見たことがあった人は一握りだっただろうし、オーディエンスにとっても新しい経験だったんじゃないかな。初めて見た人が感動してくれるっていうのは本望だよね。ぼくも小田(和正)さんのライヴがすごく良かったので、オフコースのレコードを買ったよ(笑)。
――去年はTVアイズ(ジェイソンとロジャー・マニングJrらのバンド)のアルバムもノイズからリリースされました。皆さんのお付き合いはその辺からですか?
岸田 実際に会ったのは今回が初めてなんです。それまでは、ほんまに単なる彼のファン。ジェリーフィッシュの頃から、もちろん好きだったんですけど、何よりも彼のファースト・アルバムがすごかった。だから、これはもう夢ですよ。死んでもいい(笑)。
佐藤 ぼく、ジェイソンがエールのツアー・メンバーとして来日したときに握手してもらったんですよ(笑)。
ジェイソン エールの来日ツアーで演奏した時に、客席から「ジェイソン!」ってぼくの名前を呼んでくれる声が聞こえたんだよ。「なんだ!?」って感じだった。エールの二人が怒るんじゃないかとドキドキしたよ(笑)。でもその時に、自分のバンドでも日本に来たいと思ったんだ。 |
――ジェイソンさんは今年、8年ぶりのソロ・アルバムを発表されました。
| | 4月にリリースされたジェイソン・フォークナーの新作『I'm OK... You're OK』 |
ジェイソン ようやくリリースできて嬉しいよ。2004年にエールのツアーが終わってから、2006年までの2年間は、ぼくにとってとてもつらい時期だったんだ。音楽業界に失望して、がんばる意義を見いだせなくなってしまって。だから、それを乗り越えたときは嬉しかった。結局、音楽の仕事をすることでしか、それを乗り越えることは出来なかったんだけどね。
佐藤 8年ぶりなので、音楽的にすごい大人になって、今までと全然違う路線でくるのかな、なんて思ってたんですよね。でも聴いてみたら、全然変わってない、ただの音楽キッズっていうか。ジェリーフィッシュの時代から、ずっと同じモチベーションを音楽に対して持っていてくれているように感じて、すごく嬉しかったですね。
ジェイソン サウンドに関しては、ちょっと不安な部分もあったんだ。自分のスタジオで、たった一人で作ったアルバムだからね。誰もいない所でミックスもして。だから、そう言ってもらえると、とても嬉しいよ。
岸田 サウンドも好きなんですけど、ソング・ライティングがすごいんですよね。ぼくにとってジェイソンは、曲作りの先生なんですよ。ポップスの方程式があったとしたら、二次方程式でも鶴亀算でも、どんな方法で解いても全く同じ答えが出るくらい、煮詰めてアレンジされている。しっかりした、するめみたいな曲作りというか。でも、それをがんばってやっているんじゃなくて、自然にできているのがすごい。例えばXTCのアンディー・パートリッジなんかも好きなんですけど、ちょっとひねり過ぎに感じるところがあるんです。ジェイソンはもっとオーガニックで、少年の心を持っている感じ。
ジェイソン 僕も子供の頃、アンディーが大好きだった。でも、いま聴いてみると、確かに〈努力〉みたいなものを垣間見てしまうよね。
岸田 ジェイソンの新作には、過去のソロ作品以上にソウル・ミュージックを感じるんですよ。
| | ポール・ウィリアムスの70年作『Someday Man』 |
ジェイソン よりダイレクトなアプローチを心がけたかったんだ。自分からマイクに至るまで、何の障壁もないような。70年代のグレン・キャンベルやポール・ウィリアムスは、カメラ目線で、皮肉な部分がない心からの歌を歌っていた。そういうのが大好きなんだ。ぼくも若い頃は自分で壁を作ってしまっていたところがあって、ちょっと皮肉っぽいようなところがあった。自分を守るために、そういうパンク的な態度を取っていたんだね。
岸田 どんなミュージシャンにも、そういう時期はありますよね。
ジェイソン そうだね。でもそういう時期は終わったんだよ。
──最後に、ジェイソンさんはくるりの作品は聴かれましたか?
ジェイソン ベスト盤を持っていて、とても気に入ってるよ。アナログ盤は出してる?
岸田・佐藤 何枚かは。
ジェイソン ほんと! 京都音博で聴いた曲で、まだ知らないのがあったんだ。セットリストが日本語だったから、曲名がわからなくて。だからアルバムを全部聴きたいんだよ。
岸田 後で差し上げるんで、聴いてみてください。あなたの音楽からの影響が、たっぷり聴き取れると思います(笑)。
※NMR BLOGにて、〈Jason Falkner Japan Tour〉をNMRスタッフが追っ掛けたツアーダイアリーを更新中! 是非ご覧下さい。 http://www.quruli.net/cgi-bin/nmr_blog.cgi
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▼NOISE McCARTNEY RECORDS、くるり関連作品を紹介
| | 7月25日にリリースされたLUCKY LIPSのアルバム『COLOUR』 |
| | 6月27日にリリースされた、ゆーきゃん with his best friendsのニュー・アルバム『sang』 |
| | 7月25日にリリースされた、くるりのシングル“言葉はさんかく こころは四角” |
| | 6月27日にリリースされた、くるりのニュー・アルバム『ワルツを踊れ Tanz Walzer』 |
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 ・NOISE McCARTNEY RECORDS オフィシャルサイト ・くるり オフィシャルサイト ・NMR BLOG
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