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掲載: 2008/02/07
ソース:『bounce』誌 295号(2008/1/25) |
文/村上 ひさし、山西 絵美
2004年にUKのITVでスタートしたTVオーディション番組〈X-Factor〉をご存知ですか? 端的に説明すると〈アメリカン・アイドル〉のUK版といった感じのもので、これがエライ評判なんですって! 〈アメアイ〉でもお馴染みのサイモン・コーウェルや、オジー・オズボーンの奥方であるシャロン、プロデューサーのルイ・ウォルシュが審査員を務める同番組は、3人それぞれが受け持つ各部門(グループ/25歳以下/25歳以上)から代表者を選んで戦わせるという構成。日本では放送されていないために知名度も低いですが、来日経験を持つシェイン・ワードや特大ヒットを記録中のレオナ・ルイスなど、優勝者の名前くらいは皆さんもどこかで耳にしているかもしれませんね。で、彼らはもちろん、優勝できなかったファイナリストたちも続々とデビューを果たすという事態が続出(このあたりも〈アメアイ〉的!)。下で紹介しているデビュー組はそのごく一部で、ほかにもイル・ディーヴォっぽいG4や元ゴミ収集作業員のアンディ・エイブラハム、最終ステージにすら進めなかった一発屋系のチコなど、個性的な方々がわんさか存在しております。つまり、UK産の旬なポップ・アイドルを知りたければ、〈X-Factor〉の名前を気に留めておくべしってこと! (山西絵美) |
〈X-Factor〉出身者はこんなに粒揃いなんだから!
LEONA LEWIS 初期マライア・キャリーやホイットニー・ヒューストンを彷彿とさせる歌唱力と品格――暴走アイドルとは一線を画する、ついに登場した正統派だ。ホイットニーやケリー・クラークソンを育てたお偉いさん、クライヴ・デイヴィスが本気で惚れ込んでいるというだけあって、世界各地でレコーディングを行ったファースト・アルバム『Spirit』に召集されたメンツはハンパじゃない。〈サイモンなんかにゃ任せておけぬ〉といったところか。いまをときめくライアン・テダーにスターゲイト、ジョナサン“JR”ロッテムにDrルーク、ダラス・オースティン、そしてもちろん(?)ニーヨもちゃっかり参加。マライアと共に数々の名バラードを生み出したウォルター・アファナシエフも、久々に腕を振るっている。大ヒット・シングル“Bleeding Love”をはじめ、アルバム全体のトーンは彼女がもっとも得意とするバラード系のスロウ〜ミディアムで統一されていて、ピュアで真っ白。そんな手垢の付いてないシンデレラのイメージはクリスマス・シーズンにもバッチリはまり、昨年末のUKチャート1位を独走。セリーヌ・ディオン、危うし! (村上)
| | レオナ・ルイスのファースト・アルバム『Spirit』(Syco/Sony BMG UK) |
STEVE BROOKSTEIN 初代王者に輝いた68年生まれの彼は、セクシーかつソウルフルな歌声を聴かせるシンガー。特にオバサマ受けが抜群で、フィル・コリンズのダンディーなカヴァーを含む2005年のデビュー作『Heart & Soul』(Sony BMG UK)では難なくチャートの頂点へ! 番組の人気を決定付けた男である。 (山西)
MARIA LAWSON シーズン2で活躍したマリアは、自身の名を掲げたファースト・アルバム『Maria Lawson』(Sony BMG UK)で2006年にデビュー。番組ではパンチのあるロッキンなパフォーマンスで支持を獲得していたが、ここではスティーヴ・キプナーらと手を組んで背筋の伸びた王道UKソウルを聴かせてくれている。 (村上)
RAY QUINN 再起を賭けてシーズン3に挑戦したかつての子役スター! 惜しくも結果は2位だったが、オーディション時に好評だった“My Way”や“Fly Me To The Moon”などカヴァー曲を多数収録したデビュー作『Ray Quinn』(Sony BMG UK)にてUKチャートを制覇。童顔とは裏腹に色っぽい歌唱がグッドです。 (山西)
BEN MILLS 同じくシーズン3から飛び出したロックを得意とするこのピアノマンは、上掲のレイ君と同日にアルバム『Picture Of You』(Sony BMG UK)を発表したことでも話題を呼んだ。残念ながらチャート・レースには破れたが、ソングライターとしての才能を買われてレーベルと5枚のアルバム契約を締結! (山西)
JOURNEY SOUTH 番組では3位に終わったものの、セルフ・タイトルを冠したデビュー作の初週セールスはシェイン・ワードを上回ったイケメン兄弟。この2作目『Home』(Up Side)には美しいハーモニーを活かした得意のバラードを多数取り揃えているが、加えて汗臭いロック曲に挑むなど新たな一面も覗かせている。 (山西)
SHAYNE WARD 先に言っとくと、超イケメン。そこにいるだけでフェロモン出しまくりの兄ちゃんが甘〜い言葉で愛を囁いてくれるのだから、UKの婦女子がメロメロになるのも無理はないっすね。特にセカンド・アルバム『Breathless』においては、バックストリート ボーイズやブリトニー・スピアーズを育てたマックス・マーティン一派のラミがガッツリ全面サポート。奇を衒わず、かといって決してありきたりのR&Bサウンドに流れることなく丁寧に練り上げられたプロダクションで、彼の魅力をたっぷりアピール。ファンキーだけどソフィスティケイトされたその歌声は、クレイグ・デヴィッドやカミングアウト以前のジョージ・マイケルのような(というか、かなり狙っている?)心地良さ。ニーヨに対するUKからの回答なんて言い方もできそう……って、ちっと褒めすぎか。だが、それくらいの人気をすでにUKでは獲得していて、世界制覇も夢ではなさそう。ロビー・ウィリアムス、危うし! (村上)
| | シェイン・ワードのセカンド・アルバム『Breathless』(Syco/Sony BMG UK) |
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