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 掲載: 2008/03/19
ソース: 『bounce』誌 296号(2008/2/25) |
文/北爪 啓之 I KEEP DANCIN, TIL DAWN サウンドにモロ出しされたレニーの音楽的ルーツを探ってみよう!
ここではレニーのルーツについて触れてみよう。一気にいくから心してくれ。まずはやはりビートルズ。全編に渡って影響をモロ出ししているナンバーは流石にないが、〈それ風のメロディー〉〈それ風のコーラス〉〈それ風の転調〉などは、彼のさまざまな曲に散見される。特に66年作『Revolver』以降のサイケデリックな曲からのインスパイアが大きいようだ。またデビュー時に〈黒いジョン・レノン〉と呼ばれていただけあって、ミディアム〜スロウなポップ・チューンにおける柔和な歌唱は驚くほどジョンに似ていたりもする。ヴォーカル・スタイルという点でもうひとり挙げるならばカーティス・メイフィールド。“It Ain't Over 'Til It's Over”などソウル色の濃いナンバーに彼の面影が顕著だ。また初期の曲に多いブラス&ストリングスの巧みな活用もカーティス流儀と付け加えておこう。
さて、よりロック的な視点から眺めた場合にまず語るべきはレッド・ツェッペリン。“Are You Gonna Go My Way”など、ヘヴィーなリフの応酬によって強烈なグルーヴを生み出すレニーの十八番ともいうべきアップは、思いきりツェッペリンを彷彿とさせる。もっとも、ややブギーっぽい“Where Are We Runnin?”あたりはリフ・ロックの大先生、AC/DCぽかったりもするからおもしろい。そして、忘れちゃいけないのがジミ・ヘンドリックスだ。その影響は粘っこくファンキーなギター・ソロなどに表出。特に“Tunnel Vision”はジミヘン濃度高しである。
また、意外なところでヴェルヴェット・アンダーグラウンドの名前も出しておこう。ヴァネッサ・パラディに“I'm Waiting For The Man”をカヴァーさせたという例もあるが、自作曲の“Mr. Cab Driver”はヴェルヴェッツばりのシンプル・コードで、歌声もルー・リードの如し(途中からビートルズ風になるのはご愛嬌)。そして最後にもういっちょ。“Always On The Run”がスティーヴィー・ワンダー“Superstition”にソックリなのだが、原曲よりもベック・ボガート・アピスのカヴァー・ヴァージョンにより近く(というかそのまんま)、〈やっぱりレニーはロック・バカ一代なんだなぁ〉と思わせてくれてニヤリ。 ▼関連盤を紹介。
| | ビートルズの66年作『Revolver』(Apple/Capitol) |
| | ジョン・レノンの70年作『John Lennon/Plastic Ono Band』(Apple/Capitol) |
| | カーティス・メイフィールドの72年作『Superfly』(Curtom) |
| | レッド・ツェッペリンの69年作『Led Zeppelin』(Atlantic) |
| | AC/DCの79年作『Highway To Hell』(Epic) |
| | ジミ・ヘンドリックス・エクスペリエンスの68年作『Electric Ladyland』(MCA) |
| | ヴェルヴェット・アンダーグラウンド&ニコの67年作『The Velvet Underground & Nico』(Verve) |
| | ベック・ボガート・アピスの73年作『Beck, Bogert, Appice』(Epic) |
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