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Lenny Kravitz
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掲載: 2008/03/19

ソース: 『bounce』誌 296号(2008/2/25)

文/出嶌 孝次

ARE YOU GONNA GO MY WAY?
レニーとシノギを削り合う黒いカリスマたちをご紹介!!


 そもそもレニー程度に〈黒い音〉しかロックンロールだとは思わないし、肌の色をそのまま音楽性として捉えるのは早計ですが、そういう安易な見方が蔓延する状況下で個を押し通してきた黒人アーティストにある種の似通った魅力が宿るのもまた事実。ここでは、レニーの長いキャリアとも重なり合う〈Go My Way〉なカリスマたちの歩みを振り返ってみましょう。

 まず重要なのは、やはりマドンナ〜イングリッド・チャヴェスといったオンナの趣味もレニーと重なる(?)プリンス。ライヴ共演も含めて交流歴は長く、殿下きってのゴリゴリなロック・チューン“Peach”(93年)などはモロにそこから受けた刺激の産物だし、逆にレニーの“Again”(2000年)はどう聴いても“Purple Rain”ですな。また、レニーが“Rock And Roll Is Dead”を発表した際には、すぐさま“Rock & Roll Is Alive(It Lives In Minneapolis)”でアンサーするというあたりの対抗精神も微笑ましかったりしますね。一方、ポスト・プリンス的なカリスマ性と幅広い音楽性を引っ提げて87年に華々しくデビューしたテレンス・トレント・ダービーはレニーのせいで(?)苦杯を舐めたひとり。難解な作品を出して失速中にレニーがブレイクしてしまい、キレキレな傑作『Symphony Or Damn』も〈レニーっぽい〉と評される不幸な事態に。カーターUSMに“Lenny And Terence”で揶揄されたせいか、一時はドレッドをバッサリ切ってしまいました……。

 近年では、ヴァン・ハントもまたプリンスのロック〜サイケ面を強調した結果、レニーに近い雰囲気を湛えるに至った才人ですが、実はデビュー前のソングライター時代にクリー・サマーの『Street Faerie』で3曲を書いていたという縁もあるんです。さらにはレニーの“Again”をリミックスしたこともあるアウトキャストのアンドレ3000、そして“Maybe”のギターにレニーを招いていたN.E.R.D.のファレル(ネプチューンズ)をその系譜で捉えてみることも可能じゃないでしょうか。
▼関連盤を紹介。
プリンスの95年作『The Gold Experience』(Warner Bros.)
レニーもゲストで登場するプリンスのライヴDVD「Rave Un2 The Year 2000」(コロムビア)
テレンス・トレント・ダービーの93年作『Symphony Or Damn』(Columbia)
ヴァン・ハントの2004年作『Van Hunt』(Capitol)


アウトキャストの2000年作『Stankonia』(LaFace/Arista)
N.E.R.D.の2004年作『Fly Or Die』(StarTrak/Virgin)


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