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第6回 ─ ROCK IN JAPAN FES 03/OP KING、キック、銀杏、曽我部、岡村ちゃんレポ!


掲載: 2003/08/21
更新: 2003/08/26

お初でお邪魔しました。ROCK IN JAPAN FES。上野から特急で約80分で着く茨城は勝田駅からバスで走ること10分くらい。目の前には湖と緑に囲まれた巨大な会場、国営ひたち海浜公園が見えてまいりました。というわけで日本のロックの一大祭典に乗り込んだbounce.comのauchi!特派員とライター、FUNK課デリックの対談体験記が突然始まったぞ!

文/bounce.com編集部



銀杏BOYZ
auchi!(以下a!):ROCK IN JAPAN FESは巨大な草原が広がるフジロックのメインチックな〈GRASS STAGE〉と湖を背にした野音ライクな〈LAKE STAGE〉の2ステージに分かれてて、その間の通路にあるフードテントのなかに唯一茨城地ビールが売っててさ。

FUNK課デリック(F課):で、そこに五浦ハム焼きっていう超絶美味な串焼きも売ってて、それを地ビールといっしょに流し込む大井競馬場のオヤジちっくな快感ね。

a!:で、1日目のお目当ては……なんといっても、銀杏BOYZでしょう。GOING STEADY解散後動向が注目されていた峯田和伸が4人組のバンドを率いてステージに立つというだけで、これは事件なわけで。

F課:……はたまた〈LAKE STAGE〉に登場したメンバーは全員セーラー服の女子高生ルック(峯田はうっすら化粧)というのも、そんな期待を過剰に煽るわけで。

a!:そして「こんにちは、日本の恥、銀杏BOYZです」という一言のあと鳴らされた“日本発狂”から文字通り会場が発狂!

F課:〈あなたを殺して僕も死にたい〉などという歌詞もショッキングな(でも哀しい)この曲から、GOING STEADY時代に輪をかけて激しい峯田のステージ・アクションが暴走開始。2曲目の新曲では、サビメロで〈あの娘は中谷美紀が好き〉と〈あの娘は睡眠薬が好き〉を交互に連呼するというまたもや大丈夫か?と思うほどの放送禁止ぶり。しかし、そのとんでもない詞世界は同時に泣きたいほどドラマティックであるという事実は動かしようがない。

a!:その後は“素晴らしい世界”“青春時代”といったGOING STEADY時代の名曲を合唱また合唱。MCで「失恋して部屋で一人で森高千里の“渡良瀬橋”を聴いてたら泣けてきた」とかウソぶいたって、パンク・ロック界でも際立って鋭角的な才気を放つ峯田のオーラは破格であることに違いはなし!

 
O.P. KING
a!:そしてさらに茨城地ビールをエンドレスであおりつつ、髪を逆立てたパンク・ヘアで登場したこの日の驚愕のシークレット・アーティストHYDE観戦のあと、O.P.KINGのステージへ。

F課:良かった。YO-KINGの「リハーサルへようこそ! 」という投げやりな一言でスタートしたこのスペシャル・バンドが奏でるロックンロールのなんと新鮮なこと! YO-KING、奥田民生、大木温之(The ピーズ)という面々が入れ替わり立ち替わりマイクを繋いでいく様はもうニ度と見れないだろうなと思いつつも、見てるうちにはそんなこと全く気にせず普通に楽しんでたな。

a!:とくに時折歌詞にアドリブを混ぜる民生のニヤリとする大人の余裕ね! アルバム『O.P.KING』からのナンバーはもちろん“Hippy Hippy Shake”といった中学生レベルの直球カヴァーが大人のためのロックンロールとして鳴らされたとき、O.P.KINGの真髄を見ました。

F課:俺はほぼ同時間の〈LAKE STAGE〉のAIR(コチラで動画コメントも見れるぞ!)にも移動。初期の名曲“Hair Do”がいきなり2曲目に飛び出したときはちょっと感涙。マイブラ譲りの静謐ノイジーな感動ミニマル・ナンバーで、後半部分の永遠ループのとこなんかもう相当にドラッギーで死んだ。この曲が収録されたファースト・フル・アルバム『wear off』を愛でまくってた96年の俺を思い出しました。歌モノ、オルタナ、ハードコア、ファンク、ジャズと彼の短くないキャリアを俯瞰するような幅広い音楽性を披露したライヴに満足。ですが、途中何度も何度もメイン・スピーカーから音が出なくなってたのは……しょうがないんだろうけど、ちょっと失礼では?

 
KICK THE CAN CREW
a!:そして〈GRASS STAGE〉のKICK THE CAN CREWに。エミネム来日公演のファッションを彷佛とさせる黄色のTシャツとキャップのKREVAが、曇天の天候を指して「俺がお前たちの太陽になってやる!……みたいな、ね」とギャグ混じりの決意表明。その言葉に偽りなしのアゲアゲ・ヒップホップ・ショウを展開してくれたね。

F課:新曲“性コンティニュー”の超シンプル&ドープなビートに彼らのネクストをしっかりと感じさせつつも、後半の“マルシェ”“sayonara sayonara”“アンバランス”のクラシック3連打で完璧に会場をロック。さすがにズルイ!と思いつつもキックにしかできない芸当にヤラれまくった。何度聴いてもクるねこのへんは。

 ▼ 出演アーティストの作品をご紹介
銀杏BOYZによる“悲しみの果て”カヴァーも含むエレファント・カシマシ・カヴァー・アルバム『花男』
GOING STEADYのラスト・ライブも収めたDVD『君と僕とBEEの★BEAT戦争』
ミネタが泣いた(?)“渡良瀬橋”を含む森高千里のベスト盤『ザ・ベスト・セレクション・オブ・ファースト・モリタカ1987−1993』
シークレットで出演したhydeのファースト・ソロ・アルバム『ROENTGEN』


O.P. KINGのミニ・アルバム『O.P. KING』
“Hair Do”の未発表Verも含むAIRの2枚組ベスト盤『BEST NOT BEST』
リリースされたばかりのKICK THE CAN CREWのニュー・シングル“性コンティニュー”



いよいよ岡村ちゃん出演!の8月3日ROCK IN JAPANの模様は……?

The ピーズ
a!:で、3日目。今日も今日とて地ビール(しつこい)を開口一発流し込んだあと〈GRASS STAGE〉のBUMP OF CHICKENへ。この日のTシャツ着用率第1位(推定)だけあって、オーディエンスの拳の数たるやスゴかったです。

F課:続いての平井堅にうっとりしつつも、「僕全然ロックじゃないんですけど、大丈夫ですか? 」というMCにフェス一番のロック魂を感じたな。

a!:俺は〈LAKE STAGE〉のTheピーズに移動。5年ぶりの復活アルバム『Theピーズ』からのナンバーも良かったけど、“君は僕を好きかい”“シニタイヤツハシネ” “とどめをハデにくれ”といったロマンチックとみじめを行き来するキャロルなロック・ナンバーたちがオールド・ファンとしてはキたなぁ。もう活動休止とかはやめてください。そしてそして次は……岡村靖幸の登場だよオイF課!!

 
岡村靖幸ちゃん
F課:〈GRASS STAGE〉にまずキーボーディストが現れたとき、〈ホントに出るんだ〉とやっと胸を撫で下ろした岡村リアルタイマー推定1億人の安堵の声を心のなかで聞いたあと……ホントに出ました岡村ちゃん!! 5人編成のバンドを率いての一発目は“come baby”。同曲を一緒にコラボった石野卓球はどこかで見てるのかな?とか風貌的には葉加瀬太郎と鈴木雅之を足して2で割った感じ?とか一人で勝手に考えてる間に、“Punch↑”“ステップUP↑”と岡村黄金ファンク・チューンの連打!

a!:〈僕はステップアップするため倫社と現国学びたい〉ていう“ステップUP↑”の歌詞を37歳の男が当時のままに大真面目にシャウトする姿にワタクシ込み上げるものが……。しかし予想に反して(?)岡村ダンスのシャープなこと!

F課:だね。彼お得意の露骨に性的なアクションは控えめに、アウトドアでのパフォーマンスということでダンスも大振りかつ激しい。プリンスだって越えてるかも!

岡村ちゃんグッズコーナーの模様
a!:……と思って設置されている大画面を見るとアップになった岡村ちゃんの右斜め45度に向けられた鋭い目線はしっかりあさっての方向を見てるし、口元には例の挑戦的な笑みが。ま、相変わらずナルシス越えて岡村ワールドが炸裂してるんですが、〈シンガーソングライターダンサー〉たる彼の佇まいはいまだにこれだけの人を興奮させる。それだけで復活の意味大ありっしょ。

F課:その後は“マシュマロハネムーン”“セックス”と続き、〈♪カラスなぜ泣くの〜カラスは山に〉でお馴染みの“二つの子”を突然弾き語ったり、勝ち組と負け組に分かれた世の中であきらかに〈負け組〉たる自分を切々と綴った即興(新曲?)を披露したりとアッという間に駆け抜け、30分弱でサッサと退場。場内落胆&ア然。残りは単独公演でってことなんでしょう。もちチケット購入済み。

 
曽我部恵一
a!:そして〈LAKE STAGE〉とフェス自体のトリは曽我部恵一。こちらも秘かに楽しみにしてた。しかしこれほどまでにトリが相応しいアーティストもいないな。その溶けるようなメロウネスはフェスの終わりにゆっくりと染みます。

F課:が、それと同時にこの人のラディカリズムはナマで聴くとより鮮明に。とくに昨年のフジロックではじめて聴いた長尺ミディアム・ナンバー“浜辺”が描く宇宙的な深さね。てか最後の〈誰もいない浜辺のよう〉っていう簡単に見えるリフレインひとつとっても頭んなかにその風景が広がった瞬間、宇宙に飛ばされないすか? 俺意識飛んでました。

a!:“おとなになんかならないで”中盤のジミヘンかダイナソーかってぐらいの激ギター・パートにも、この曲が持つヘヴィーな意味合い(気づかれにくいけど)を再認識。

F課:本編ラストの新曲“STARS”は、プリファブ・スプラウトも真っ青のロマンティシズムでこちらも最高。違うステージではRIP SLYMEがアゲてると思うけど、まったりと、ジンワリとフェスの終わりを楽しむ人たちの笑顔がグッときました。とにもかくにも、お疲れさまでした!

 ▼ 出演アーティストの作品をご紹介
BUMP OF CHICKENの最新シングル“ロストマン/sailing day”
平井堅の最新シングル“style”
今年2月にリリースされたThe ピーズの復活盤『The ピーズ』


動く岡村ちゃん! 91年のライブDVD『LIVE 家庭教師 '91』
曽我部恵一のセカンド・ソロ・アルバム『瞬間と永遠』





岡村靖幸単独公演決定!!!

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