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いい曲は歌い継がれる、だけじゃなく、使われる。90年代、〈マイケルの曲って、やっぱいいなぁ〉と思わせたのが、SWV“Right
Here(Human Nature Remix)”とナズ“It's Ain't Hard To Tell”という“Human
Nature”使いの2曲だ。SWV曲を手掛けたのは、90年代にマイケル本人を甦らせたテディー・ライリーで、のちにMJJ所属のメン・オブ・ヴィジョンによるジャクソンズ“Show
You The Way To Go”のカヴァーや、ロード・タリク&ピーター・ガンズの“Wanna Be Startin'
Somethin'”焼き直し曲も手掛けている。そして、ナズの曲を手掛けたラージ・プロフェッサーも自身の“Mad Scientist”で“Thriller”を使っている。そう、80年代のマイケルは、90年代以降のクリエイターにとっての絶対的なアイドルなのだ。先述の“Human
Nature”は2パックも“Thug Nature”で使っていたし、ほかにもデ・ラ・ソウル“Breakadawn”でブレンドされた“I
Can't Help It”(のちにペブルスやダヴィーナもカヴァー)や、LLクールJ&ボーイズIIメン“Hey
Lover”でベタ敷きされた“The Lady In My Life”が、楽曲のメロウなムードに貢献していたことも忘れがたい。で、新世代には『Bad』も〈古典〉ってことで、MCライト&エクスケイプの“Keep
On, Keepin' On”では“Liberian Girl”が借用されたのだが、これはまた、今年発表された2パックの蔵出し曲“Letter
2 My Unborn”でもフレッシュな輝きを放っていた。
一方のジャクソン5時代だが、“ABC”使いのノーティー・バイ・ネイチャー“O.P.P.”がヒットしたのが10年前。それ以後はJ5ネタの人気が高まり、最近でもジェイ・Zが“Izzo(H.O.V.A.)”で“I
Want You Back”を使っていたのは記憶に新しい。日本でも、MUROや大沢伸一が参加した『Soul Source
Jackson5 Remixes』なんて作品も作られたし、どの時代の曲であれ、みんなやっぱりマイケルの音楽を心の糧にしているのです。

→文中に登場した楽曲の収録アルバムを紹介。左から、SWV『Greatest Hits』(RCA)、ナズ『Illmatic』(Columbia)、デ・ラ・ソウル『Bahloone
Mind State』(Tommy Boy)、MCライト『The Very Best Of MC Lyte』(Eastwest)、2パック『Until
The End Of Time』(Amaru/Death Row/Interscope)、日本企画盤『Soul Source
Jackson 5 Remixes』(ポリドール)
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