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ROLLIN' USA

P.1/2 オンライン掲載:2002/05/02
初出:2002年04月25日 『bounce』231号
NEIL YOUNG インタヴュー

歳を重ねるごとに、ますますロックンロールの炎を燃やし続けるミスター・ソウル。その新作は一本の矢のように揺れるアメリカを力強く貫いた

インタヴュー・文/トム・ランハム
interview & text by Tom Lanham
Let's Roll!



WPCR-11251
2,400円

ブッカー・T&ザ・MG'sと息の合った共演を聴かせてくれるニール・ヤングのニュー・アルバム『Are You Passionate?』(Warner Bros./ワーナー)
 
――〈A Tribute to Heroes〉の夜(注1)はどんな気持ちだったの?

「あのショウは2、3日前に突然やることが決まったんだ。で、なにをプレイしようか 考えていたところに、妻のペギが友達から“Imagine”の歌詞を引用したメールをも らった。俺にはそのメールがすごく良いサインに思えて、それで“Imagine”でいく ことに決めたんだ。歌詞が覚えられなくて、とにかく練習したよ。ちゃんとできるよ うになるまで、10回ぐらいね。できる限りオリジナル・ヴァージョンに忠実にやった んだ。それ以上のことはなにも考えず、ただジョン・レノンのようにやろうと試みた 。結果的にあの夜にはピッタリの素晴らしい曲だったと思うよ。ああいった場で歌う ってことは、われわれアーティストの立場としてやるべきことのひとつだってことは あきらかだと思うし──もちろん個人としての正直な気持ちの顕れでもあるけれど─ ─ああいう事件が起こったときこそ、われわれアーティストの出番なんだ。俺たちは やるべきことをやって、本来の姿に戻っていく」

――“Let's Roll”から判断するに、あなたはユナイテッド航空93便の悲劇(注2) に深く影響されたようですね。

「TVでその事件を知り、その後、飛行機に乗ってた人々のことを聞いたんだ。そして 、乗客の奥さんのひとり、リサ・ビーマーさんが、彼女の夫が機内からかけてきた最 後の電話のことを話しているのを聞いた。彼女の夫は〈Let's Roll(さあ、行くぞ) 〉って言っていたってね。それは彼が仕事に向かうときによく言ってた言葉だったん だ。そのエピソードはすごく感動的だった。彼ら乗客がやったこと以上の伝説も英雄 的行動も存在しない。それは殉教でもなく、報酬とも関係なく、彼らが正しいことを したってことしかわからない。ただその勇気ある反抗は英雄的で、そして結局、彼ら 全員の命が犠牲になった。それ以上なにが言える? 誰かがこのことについてなにか を書いたりしなきゃいけないのはあきらかだった。ただ俺が思ったのは、〈翌週まで に“Let's Roll”っていうタイトルの曲が10曲は出てくるだろう〉ってこと。だから 俺はやらなかった。誰か他の奴に任せるさ、ってね。だからぜんぜんその曲が周囲か ら出てこなかったときは驚いたよ。そしてブッシュ大統領が最初にアフガニスタンに 軍隊を送り込んだ直後のスピーチで、〈Let's Roll〉って言い始めたんだ。そんなと き、俺の頭のなかで、みんなが書くと思ったけど、結局誰も書かなかったその曲が聴 こえはじめてきたんだ。だから俺はただ書いた。もう止めようがなかった」




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