ホーム特集

U2>>


P.4/12

オンライン掲 載:2002/01/31
初出:2001年12月25日『bounce』228号

U2を知るための7枚

文/桑原シロー

 
『Boy』(Island)1980


80年発表のデビュー・アルバム。雪が固まって氷の玉になったようなタフなナンバーが耳を撃つ。いかにも粗削りではあるが、未来を予感させるきらめきが随所に散らばっており、胸騒ぎに満ちている。これ以降3作をスティーヴ・リリーホワイトが続けてプロデュース。
『War』(Island)1983


曲作りの巧さも演奏の独自性も格段の飛躍を見せた3作目。“Sunday Bloody Sunday ”“New Year's Day”といった彼らの代表曲も生まれ、世界を狙う準備はここに整っ た。しかし、このテンションはいったいなんだ? 青の時代の幕切れに、荒ぶる心を 目一杯、叩きつけた。
『The Unforgettable Fire』(Island)1984



アメリカ上陸に成功した彼らは、さらなるサウンドのスケール拡大をめざす。手を貸 したのはブライアン・イーノとダニエル・ラノワの両人。“Pride”のような大陸的 ビートを手中にしたことで、当然それぞれの視座も変化。アメリカを見つめる目、そ の鋭さはさらに増していく。
『The Joshua Tree』(Island)1986



ブルース・スプリングスティーンかU2か。80年代中期のロック・シーンにおけるカリ スマ的ポジションを彼らに与えた、あらゆる意味での大成功作。名もなき通りであっ た彼らの居場所に、ようやく碑銘が入ることに。しかし、これは終わりなき旅への入 り口でもあった。
『Achtung Baby』(Island)1991



アメリカ巡礼の旅を終えた彼らは、以前よりもシリアスな表情をしていた。グレイス ランドで見せたラリーの少年のような瞳はここにはもうない。ロック地獄と正面から 向き合うためと彼らが向かったのはベルリン。ハイテク列車に飛び乗り、サイバー・ ロック路線を走り出す。
『Pop』(Island)1997



ネリー・フーパーやハウィーBを迎えて放たれたデジタル・ビート、ビシバシの超ポ ップ盤。このスタイルや音色もやがては古色蒼然としたものになるだろう、とわかり つつも作らずにはいられなかった緻密なプロダクション。そこには痛々しさすら感じ る。が、この生真面目さがU2。
『All That You Can't Leave Behind』(Island)2000



変転を繰り返し、茨の道を走り続ける彼らの旅の最新情報。ルーツに向かうのか、は たまた最新モードを追うか、さまざまな憶測のなか、ふたたびイーノ&ラノアを迎え ストレートに彼らの魅力を抽出したロック作品となった。空港のロビーに佇む4人を 写したジャケットが印象的。
OTHERDISCOGRAPHIC
ALBUM
October(1981)

Under A Blood Red Sky(1983)

Rattle & Hum(1988)

Wide Awake In America(1985)

Zooropa(1993)

COMPILATION
The Best Of U2 1980-1990/The B-Sides


1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12

PEOPLE TREE:U2
ダブリ ンで出会った四騎士
U2を知るための7枚
プロデューサーとの深い信頼関係のなか で創られてきたU2のサウンド、その変遷
北国の燃ゆる想いを ビートに乗せて
もうひとつの故郷、 アメリカへと音楽的ルーツを求めて
U2初のDVDはスタジ アム級のヴォリューム
U2と映画のおおぴっ らで熱い関係
耳で聴いたピープル・ トゥリー:U2

特集へ戻る