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オンライン掲載:2001/12/13
初出:2001年12月25日『bounce』228号
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DISCOVER AMERICA, DISCOVER MUSIC
もうひとつの故郷、アメリカへと音楽的ルーツを求めて
文/宇野英二
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ダブリンから出発したU2の旅。その音楽遍歴のなかで、彼らが見つけたもうひとつ
の故郷として大きな存在となっているのがアメリカだ。その志向が最初に打ち出され
たのが『The Unforgettable Fire』。ここでまず、“Elvis Presley And America”
“4th Of July”といったアメリカをテーマにした曲(〈7月4日〉はアメリカ独立記
念日)が登場する。続く『The Joshua Tree』では、彼らなりにアメリカン・ルーツ
音楽(R&Bからソウル、ブルースまで)を吸収/昇華。結果、本作は初めて全米1位を
記録することになった。そして、そのツアーの様子を収めた映画のサントラ『Rattle
And Hum』では、BBキングやボノのアイドル、ボブ・ディランとも共演。ほかにもヴ
ァン・ダイク・パークスがアレンジを担当したり、南部の伝説的レーベル、サンでレ
コーディングしたナンバー(そのなかの1曲“Angel Of Harlem”はビリー・ホリデイ
に捧げられている)を披露したりと、まさに本作はアメリカン・ルーツ巡礼のドキュ
メントなのである。
その後もボノ個人ではロビー・ロバートソンの『Robbie Robertson』や、T・ボー
ン・バーネット『The Talking Animals』などにも参加。さらにサントラ『Honeymoon
In Vegas』ではプレスリーの“Can't Help Falling In Love”を気持ちよく歌い、マ
ーヴィン・ゲイのトリビュート盤『Inner City Blues』で、“Save The Children”
を擬似デュエットしたかと思えば、フランク・シナトラ『Duets』では、シナトラと
〈君はしっかりぼくのもの〉を(こちらは実際に)デュエットしたりも。まさに〈根
っこ〉から〈華〉までアメリカを堪能した彼ら。しかし、アメリカ音楽をやみくもに
称えているわけではない。思えば〈ヨシュア・ツリー〉とはアメリカ南西部の砂漠地
帯に自生する一本の常緑樹。決して馴れ合うことなく、アメリカというものを捉えて
いたいという彼らの意志がそこに込められているようだ

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『Rattle And Hum』に参加したアーティストの代表作を紹介。左上から、BBキング『
Live At Regal』(ABC/MCA)、ボブ・ディラン『Highway 61 Revisited』(
Columbia)。ヴァン・ダイク・パークス『Song Cycle』(Warner Bros.)。
ボノが参加した作品を紹介。
左下からロビー・ロバートソン『Robbie Robertson』(
Geffen)、コンピレーション『Inner City Blues:The Music Of Marvin Gaye』(
Motown)、フランク・シナトラ『Duets』(Capitol)
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