85年初頭に現れたブルーハーツというバンド。若者の価値観を根底から覆した彼らの魅力は、パンク・ロックが持つビート感や反抗性だけで説明できるものではない。その豊潤な音楽性、簡素で逞しさを備えた歌詞、そして並々ならぬ人への愛情……それは15年以上が経過したいまでも、われわれが求めてやまないもの。だからこそ彼ら──ブルーハーツの存在は思い出話にはならない。まるで彼らは伝説を拒むかのように、ナイフが放つ蒼い光りをいまでも湛えている。