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Buffalo Daughter

掲載: 2002/05/16
更新: 2003/03/06
ソース: 『bounce』誌 227号(2001/11/25)

長いブランク、時代の変化を経て生まれてきたニュー・アルバム『I』。ロックのダイナミズム、斬新なサウンド、しかし、聞こえてくるのはそれだけ? 眩しい光が見える?……われわれの価値観が問われる傑作アルバムだ! 

文/村松 タカヒロ



この原稿を書くのになんとか間にあったBuffalo Daughterの新しいCD、それを運んできてくれた宅急便のおじさんは伝票の品目の覧を一瞥、玄関で彼を迎えた僕に訊いたね、

 「Buffalo Daughterってなんだい?」(その伝票には〈Buffalo Daughter〉としか書き込まれてなかった)。

 「なんかの部品?」。

 僕はサインをしながら答えたさ、

 「いやいやバンド」。

 「ふん?」。

 「ロック・バンドです。はい、お世話さま!」。

 TVでは、コマーシャルのジェニー・ホルツァーみたいなネオンが、〈NO MORE IMAGE〉って言ってる。ノー、モア、イメージ。これは気が利いたメッセージ? じゃない? ニュースでは、ラモーンズが〈ロック・ロック、ロッカウェイ・ビーチ〉と唄ったところからきっと近く……飛行機が落ちたと伝えてる。そして、アフガンでは北部同盟がカブールを制圧、市民は快哉を叫び、ヒゲを剃り、禁じられてた音楽を聴き、ブラウン管から陽気に笑顔を溢れさせてる。警察隊の兵士が、ライフルの銃口に花を差し込んでる。僕も、どうしたわけか嬉しくなって目がうるんだのだけれども、でも、このニュース、ほんとうに朗報? ……「ロック・バンドです」。ロックってなんだ。

 テロから以降、TVでかかっているような音楽のほとんどが、バカバカしく感じられる。僕だけだったらいいんだけどな、そう思えるのは。じゃない? なら、僕らが大事に抱えてるロックって、さ!僕らはせっせと消費する。ロックは、ビールやハンバーガーの新しい銘柄とか、そう、アロマ・オイルやなんかと大差ない? ロックも商品。

 ロックになにができる? ロックはテロに噛みつく? ロックは世界を変える? 「変えなくたっていいんだ」。じゃあなぜ〈変えられる〉って顔をしてる? みんなで大声で歌おう、「ロックは世界を変えません!」。ジョン・レノンを殺せ。

 ……大昔のティーンエイジャーみたいだ。そうさ! もっと、さっぱりした書き方をしてみたいもんだけれどもね、そうはいかない。

I??

 僕らはロックを聴く。

 
98年にリリースされた『NEW ROCK』以来、約3年ぶりとなるBuffalo Daughterのニュー・アルバム『I』(東芝EMI)
ニュー・アルバムを心待ちにするアーティストさえある、もちろん。贔屓のロック・バンド。Buffalo Daughterを、僕たちは3年以上待ってた。

 「達成感ですか。それは(別のインタヴューでも)何度も訊かれたね……。でも、そんなのはないですよ。3年もかかってるし。足並みが揃わなかったんだよね、3人の。それが今年の春くらいになって、やっと」(シュガー吉永、ギター/ヴォーカル/TB-303)。

 彼女たち(ひとりはもちろん彼、だ)は、93年、Buffalo Daughterという名前でやって来た。このバンドは僕たちを面喰らわせた。平原を、ビッグ・マフで歪ませた砂ぼこりをたてて疾駆する牝バッファロー。エレクトロニクスにつながれた尻尾(シールド)はもうもうと湯気を立てる。キング・タビーを援用したアシッド・ボックスのシークエンス上でコラージュされるターンテーブル、ギグの呼びものだったシルヴァー・アップルズやESGのカヴァー。

 Buffalo Daughterはいつもアヘッドしてた。新しいキーワード……音楽を聴くたび耳をまっさらに更新しようと思って手ぐすねひいて待ってる聴き手に共有されていくそれ、センス(キラキラしてる!)を、いつでも小節にのせてきた。僕は、Buffaloはそれさえあれば、ばんばん新作をリリースできるバンドだって思ってた。

 「『New Rock』のときってね、それがジャーマン・ロックだったりしたんですけど、今回はなかったんだよね。前はスタジオでリハーサルとかしてると〈このレコード聴いた?〉っていうような話になったんだけど……(この3年の間には)ちょうど世の中がいろいろと動いてたこともあって、〈あのニュース観た?〉とか〈あの政治家の発言どうよ!?〉だとか、そんな話ばかりするようになったのね。そういったことが最終的には、『I』の音楽に結びついてるかもしれない」(ムーグ山本、ターンテーブル)。

 そうして、Buffalo Daughterの『I』がリリースされる。

 「重たい思いをすることも以前に増してすごく多くなったし……最近ではテロのこともあったしさ。重たいままだったらたぶんアルバムは出せなかったんだけど、でも、そこでちょっとこう、光が差し込んだような感じがみえたんで、それで収束した」(シュガー)。

 『I』は、賞賛されるべき、すばらしいアルバムだ。『I』にはロックさせられる。『I』は、僕たちを力強く鼓舞し、それに夢見心地にもさせてくれる。

 『I』は、Buffaloのファンなら皆承知してる、シュガーと大野の美しいコーラス(まったく、どれだけ待ち焦がれた?)に先導され、始まる(“Ivory”)。そして、アルバン・ベルクのようなストリングスを経て、僕たちは電子音に模したコミュニケーションの網を渡り(“I Know”)、レッド・ツェッペリンに会う(“Earth Punk Rockers”)。おなじく、オールド・ロックのリフを伴った“Volcanic Girl”のウインクにウキウキさせられているのも束の間、“Five Minutes”のテクノ・ファンクに懐柔させられる。それから、〈半熟卵と塩いれ容器の載った朝食テーブルでフランク・シナトラきどりのロボットが歌う〉のを、耳にする(“Robot Sings”)。“I”は恋人と枕を並べて聴くべきだ。僕が鈍感だからだろう、こんなふうにとろけるラヴソングを聴いたのはプリンスの“Do Me Baby”以来だ。“Mirror Ball”は!“Mirror Ball”はなんていったらいい? それは、降ってくる。地球がね、このガタピシいってる地球がミラーボールだったらっていう……それはとんちんかんな夢。でも、僕たちはこの曲を聴いている間、その夢を見る。〈完璧な球が/宙に舞う……〉。

 付け加えなくちゃいけない。『I』には、シーガル・スクリーミング・キス・ハー・キス・ハー(!)、マニー・マーク、ジョン・マッケンタイア、チボ・マットも参加してる。

 そして、Buffaloはハートの大きな音楽(? だって、そうだもの)をやっている。

 「言葉は大きいけど、『I』はユニヴァーサルな気持ちで作ったの。結局、世の中の動きにつれての心境の変化みたいなものって私たちだけのものではないと思うし、世界に共通してると思う」(シュガー)。

 このところ、ポップ・ミュージック(の話し方)はますますせせ細くなってきてるように思う。細部で、ディテールで競い、スタイルに寄りかかっているものがやたらと多い。でも、今年のアルバムの何枚か……ASA-CHANGの、パードン木村の、砂原良徳の、コーネリアスの……(これらがリリースされたことで僕は2001年を祝福したいと思う)、それにBuffalo Daughterの『I』。そうしたアーティストたちは、また別のことを言ってるし、きっと変化してきてる。

 「そうだよね。そのへんみんな、共通に感じてることなんだよね。コーネリアスの『POINT』を聴いても〈やっぱり小山田君もこういう感じなんだ〉って思ったし」(シュガー)。

 どこが変化、してる?

 「ひとつにはみんな、すごくレコードを買って……どんどん買って買って、みたいなことがなくなったじゃない?」(大野由美子、ベース/ヴォーカル/プログラミング)。

 「買って買って、サンプルして貼ってっていう、そういうのはね」(シュガー)。

 「いまは価値の忘れられたものもそれなりにカテゴライズされてるし、ソフトはぜんぶ情報化してて、ほんとにちっちゃな〈5.7〉から〈5.7.1〉ぐらいのところでヴァージョンの差異を聴き分けるっていうことに陥ってる。なんなんだろう、無理してレコードからなにかを得ようとするのは、ちょっともう不自然だなってすごく感じる」(ムーグ)。

 「前は、消費が楽しかったんだよね。消費し尽くしちゃったんだよ」(大野)。

 Buffaloは、消費と情報のオーヴァー・フロウを、もう、くぐり抜けた。

I!!

 さあみんな、胸に手を当てて思案してみよう。楽しかったのは、90年代型の、過去の価値観のあり方だったのかしら? それも、東京の……。

 「そうでしょうね。90年代が終わったなっていう実感はすごくあるよ。今年になってからある。昨年までもなんとなくそういう気はしてたけど、はっきりとわかんなかった」(シュガー)。

 それよりも、大切 なこと……『I』にはこれまで以上に歌詞が多く、生の楽器もたくさん入ってる。

 「ストレートな表現は多いかもしれない」(シュガー)。

 「作ってる人の顔の見える音楽をやりたいなと思う。音楽を聴いて幸せに感じたりとか、ちょっと泣けるとか……そういう感情を自分の音楽から感じてもらえるのはすごく嬉しい」(大野)。

 僕はこのインタヴューでテロについて必ず訊ねようと思っていたのだけれど、時間がなくて断念した。もし訊いていたら、その返答はシュガーのいう〈心境の変化〉がどんなものかを示すものになってたろうと思う。でも、〈Buffaloの引き出しに、ファックっていう言葉はある?〉っていう別の質問(ひどい質問だ!)の返答は、テロについての直接な感想のひとつとしても受けとめられよう。

 「ファックとは言わないよ、ぜったいに(笑)」(シュガー)。

 でしょ!?

 「だからさ、〈I〉っていうのは、その人の、これを聴いた人のことだからさ、たぶん。だから田中っていう人がこのアルバムを買ったら、このCDのタイトルは『田中』(笑)。そういうことだよ」(ムーグ)。

 だからさ、僕たちも、〈I〉だ。

 宅急便のおじさんにありがとうをいわなくちゃね! つまり、Buffalo Daughterが〈なにかの部品〉っていうのは正確だ。ロックは世界の一部分で、Buffalo Daughterは、世界の部品のひとつ。

 ジョン・レノンは生きてる。こないだ、ニール・ヤングが“Imagine”を歌った。

 僕たち〈I〉は、世界をかたちづくってる。僕たちが、世界を構成してる。だから僕たち聴き手もロックしなくちゃいけない。僕たちが、ロックにならなくっちゃいけない。

 Buffalo Daughterにはロックさせられる。

文/川島健次

試行の時代を終え、収穫期を楽しむ音の冒険者たち


 Buffalo Daughterの新作は、ざわざわとした不穏なノイズを抱きながら、全体としては抱き心地がいい。ここには、彼らがこれまでにチャレンジした実験の数々から生まれた、伸びやかなハーモニーがある。

 思えば彼らがデビューした90年代は、レコーディングに対するミュージシャン自身の意識が高まった時代だった。そんなシーンのなかで象徴的な役割を担っていたアーティストにはステレオラブや、日本ではコーネリアスがいた。両者は奇しくも今年新作をリリースし、どちらもが、これまでに比べて実にリラックスしたサウンドを聴かせてくれている。そこにはシカゴ・シーンというトピックも大きく関係しているだろうし、GREAT3『May And December』は、そういった文脈のなかで生み出された、新しいメロウネスをもっていた。また、ポスト・ロックと呼ばれるサウンド指向のロック・シーンにおいては、モグワイが『Rock Action』で、ノイズの霧の向こうからメロディーの美しい骨格を浮かび上がらせた。

 こんな具合に音の冒険者たちにとって、試行錯誤の時代は終わり、サウンドはより普遍的な気持ち良さ/楽しさへ向けて動きだしている。サウンド生成のテクスチャーを実験の過程で消化させ、トリッキーな作品とはならない――そんなシーンの流れのなかで、Buffalo Daughterも、彼らなりのカードを切ってみせたというわけだ。

 

文/松戸与三

BDヒストリー──誕生前夜

 彼らの前身となるハバナエキゾチカは、87年に活動を開始し、91年にヤン富田プロデュースの『踊ってばかりの国』でアルバム・デビュー。メンバーはシュガー吉永、NONOL(大野由美子)、MADAM J、CHARIの女子4人。

  92年には小西康陽プロデュースで『火星ちゃん こんにちは』を発表。このアルバムのアートワークを手掛けていたのが、鈴木惣一朗のWORLD STANDARDにも参加していたデザイナーの山本“ムーグ”かずお。山本はこの年、大野も参加していたヤン富田の『MUSIC FOR ASTRO AGE』のアートワークも手掛けている。

 また、ハバナエキゾチカは同年、細川ふみえの問題作『SUKI SUKI スキャット』に参加。ちなみに彼女の爆乳に群がった面子は、小西康陽、ヤン富田、朝本浩文、福富幸宏、石野卓球など。

 93年、新宿のmc2000でのライヴを最後に解散。その日、山本は、オーディオ・チェック用の数khzの持続音が入ったLPを器用に手回しして、テルミンのような音を奏でるターンテーブル・プレイを披露していた。

 文中に登場する作品を紹介。
ハバナエキゾチカ『火星ちゃん、こんにちは』(ミディ)
ヤン富田『MUSIC FOR ASTRO AGE』(ソニー)

文/松戸与三

BDヒストリー──インディー期

 93年より、吉永、大野、山本にドラムの小川千果を加え、Buffalo Daughter(以下、BD)として始動。折しもマルチメディア黎明期で、メディアはCD-ROMはおろかフロッピーが主流のころ。

 サルブルネイ・松本弦人が〈マッキントッ書〉展なる、フロッピーディスクにコンテンツをぶち込んだ作品を販売する展覧会を主催、そこで初のBD名義の作品“Daughter of the Noise”を発表する。ちなみに出展者は立花ハジメ、SMTV(八谷和彦+松尾晴之)、川勝正幸、Tycoon Graphics、ヒロ杉山、村上隆、サマタマサトと夢の祭典。

 「米国音楽」が主宰するレーベル、Cardinalから94年にアルバム『SHAGGY HEAD DRESSERS』を発表。その間にも、さまざまなクリエイターが登場する松本弦人の飛び出す絵本CD-ROM「Pop Up Computer」にも参加。BDのメンバーが常盤響のイラストでペラペラになって“daisy”をプレイする可愛い作品が収録される。翌95年にもCardinalからミニ・アルバム『amoebae sound system』を発表している。

 
『SHAGGYHEAD DRESSERS』(Cardinal)
「amoebae sound system」(Cardinal)

文/松戸与三

BDヒストリー──世界へ

 95年には、ジャケ内に杉作J太郎の連続写真が収録されている、スチャダラパーの『サイクル・ヒッツ〜リミックス・ベスト・コレクション』にリミキサーとして参加。

 そして、松本弦人の好企画CD-ROM「Jungle Park」では、サマタマサト率いるデラウェアとともに音楽を全面担当した

 年末には小川が脱退するものの、Buffalo Daughter全面プロデュースのもと、嶺川貴子サード・アルバム『roomic cube-a tiny room exhibition』が発表された。

 ルシャス・ジャクソンに渡したCDが、グランド・ロイヤル主宰、ビースティー・ボーイズのマイクDの手に行き着き、これまでのベスト盤的性格の『Captain Vapour Athletes』が米国でリリースされることとなった。

 その後バンドにはドラムス、松下敦が加入。97年にはマニー・マーク、アレック・エンパイアらが参加したリミックスEP『Socks Drugs & Rock & Roll』を発表し、98年にはアルバム『New Rock』をリリース。ツアーで世界中を飛び回る。99年にはリミックス盤『WXBD』が発表された。

 

文/村松 タカヒロ

Buffalo Daughterのメンバーによるアルバム収録曲完全解説!!

Ivory
シュガー(以下、S)「最初からアルバムの1曲目にしようと思って作った曲で、まさに、2001年におけるBuffalo Daughterの心境をそのまま表した曲」。

大野(以下、O)「ストリングスはちょっと不協和音的なものを試してみました。曲は、白っぽいイメージでね、ソフトな……」。

S「でも、真っ白じゃない、アイヴォリー」。

 I Know
ムーグ(以下、M)「どんどん、ささくれだった世の中になってきているように思うけど、ちょっとしたことで解決することもある。へんに大ごとに考えることもなくて……たとえば、ぶつかったら〈すいません〉とか、そんな身近なレベルでもね。もっとスムーズに流れるようになる。そんなことに気づいたのがすごく嬉しくて。みんなが小さなことに気づいていくといいなって思った。きっと、〈ポッ・ポッ・ポッ!〉って光りが灯っていって……。そうだね、たぶん、ルールとかモラルとか……みんながそれぞれに〈知ってるよ!〉ってね」。

 Earth Punk Rockers
M「野外のトランスとかのパーティーってあるじゃないですか。あれは好きなんですけど、結局は、街に帰ってきたときにどうするかっていうことがすごく大事だと思って。週末のそれと、普段の都会の生活との折り合いの付け方っていうか……。地球のことを考えたりするのは大切ですけど、それをじゃあ、街のなかではどうしていったらいいのかってこと。しかもまた、それをパンクみたいな感じでやったらカッコイイな! みたいなね(笑)」。

 28Nuts
S「短い曲だね」。

M「ギターのナットが28ってことだよね」。

 Volcanic Girl
S「これはわりと……Buffaloっていままでそういうことを歌ったことはなかったんだけど、ほんと素直に、女性賛歌みたいな感じの曲。〈抜群の美貌で/男子校生の憧れの的/彼女の愛は火山のように激しく/心はマグマのように燃えている……〉」。

 Five Minutes
S「たぶんこれがいちばん最後にできた曲。テクノ風? かもしれないね」。

O「5分間の睡眠をとったときの幸福みたいなことを歌ってる。ヴィブラフォンの音をクリックに使って歌ってたら気持ちよくて、催眠術みたいに聴こえてきた」。

 Robot Sings(As If He Were Frank Sinatra With A Half-boiled Egg And The Salt Shaker On A Breakfast Table)
S「サブ・タイトルが長いんですよね。これはね、そのころCDってものを聴く気になれなくて、もしCDを出すならもっと機能的な、ファンクショナルなものにしようって言っててね。それで、ゆで卵を作るのにタイマー代わりになる曲を作ろうって、3曲作った。1曲聴いたら半熟、2曲聴いたらちょい熟、3曲で完熟、みたいにして。そのうちの1曲なの。それをしかも、シナトラをきどったロボットのラヴソングにしてみました(笑)」。

 I
S「アルバムのタイトル曲ってわけじゃない。でも、光が差し込んでる感じが出てる。詞に〈I〉がいっぱい入ってて……。ボサノヴァ? っていうつもりもないんだけどね」。

 Moog Stone
O「鉱物の〈Stone〉のイメージ」。

S「マニー・マークにテープを送って、鍵盤と歌を。これだけ日本語なんだけど、無理矢理マークに歌わせたらおもしろいと思って」。

 Mirror Ball
S「夜中の2時、3時のディスコ。ディスコじゃなくてもいいんだけどね……。えっ? 意外?」。

 Long,Slow,Distance
S「これはやっぱ……ロングでスロウでディスタンスじゃないですか、人生は! この3年、思うところはありつつも、ロング・スロウ・ディスタンスでいこうよってさ(笑)」。

 Discotheque Du Paradis
O「朝方のディスコです(笑)」。

S「アフター・アワーズの(笑)。でも、朝7時のフロアってけっこう、人生に照らし合わせることができるじゃないですか……」。

 A Completely Identicial Dream
S「“I”につながる、光が見えてる曲ですね。……はじめアコースティック・ギターと歌だけだったのをジョン・マッケンタイアに送って、マリンバを入れてミックスしてくれって頼んだ。そしたら彼がマリンバだけじゃなくてビートとかも入れてきてくれて」。

 Stereotype C
S「これは単純に〈ディスコ!〉って曲を作ろうと思って。チボ・マットとは友達だし、なにかいっしょにやろうってずっと言ってたんだけど機会がなくて……。ちょうど私たちがディスコの曲ばっかり作ってたときに彼女たちが来日したんで、それで実現した」。

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