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第4回 ─ DVD2タイトル発売記念! ピエール瀧&天久聖一特別対談


掲載: 2004/12/15
更新: 2005/10/27

今年3月、電気グルーヴのシングル・コレクション『SINGLES and STRIKES』発表にあわせてピエール瀧と漫画家・天久聖一がタッグを組み、怒濤のアニメーション・クリップ“Cafe de 鬼(顔と科学)”を制作。強烈なアニメ・パロディ映像が各方面で話題をよび、〈広告批評〉誌の〈2004ミュージック・ビデオ ベストテン〉にて見事第1位をゲットしました。そして今回このコンビが再び集結し、電気グルーヴとしては3年ぶりのライヴとなった〈WIRE04〉や、〈RISING SUN ROCK FESTIVAL 2004 in EZO〉での映像も収録されるDVD「ニセンヨンサマー 〜LIVE & CLIPS〜」にて、新作クリップ映像を制作したとのこと。bounce.comでは年末特別企画として瀧&天久対談録をお届け! 絶賛発売中の「ピエール瀧 presents COMIC牙DELUXE/ピエール瀧とベートーベン LIVE at LIQUIDROOM」の話題も含め、両名が振り返ります。

文/aokinoko



(写真左から)ピエール瀧、天久聖一
--今回、DVD「ニセンヨンサマー 〜LIVE & CLIPS〜」には以前発表した“Cafe de 鬼(顔と科学)”に加えて、新作クリップ映像“弾けないギターを弾くんだぜ”、“Mr.Empty”が収録されますが、制作にはけっこうな時間がかかったんですか?

天久聖一(以下、A)「そうですね、今年はほんとにずっと電気のアニメを作ってましたね」

ピエール瀧(以下P)「ずっと座敷牢で、スーツ姿でな」

A「そうそう、寝る時だけスーツで、起きてる時は全裸で(笑)。それで、このアニメを作ったスタッフっていうのが僕と瀧さんと、あとアニメーションの人が1人の、結局3人で作ったんですよね」

P「3チャン操業っていうの?作りましたよー。でも、“Cafe de 鬼”は2週間という奇跡的な制作期間で出来てるんだよね。元々これを『SINGLES and STRIKES』リリースの時に作って各方面で好評を得まして、それで〈このコンビでまた何か作ってみようか?〉っていうのが今回のクリップ集になるわけで」

A「アニメを作るっていうのが初めてだったんで、技術的にはゼロからやったって感じですね。アニメの経験者が1人もいないのに作りましたから(笑)」
“Cafe de 鬼(顔と科学)”クリップ映像より

P「まず天久の家に行って、二人で顔突き合わせながら〈どうする?〉って(笑)。で、天久が〈多分、こうだろう〉って感じで見よう見まねで作ったアニメをもう1人のスタッフに渡して。その彼も〈多分こうなんじゃないか?〉って感じで作って。手探りですよ」

A「(しみじみと)ほんとによく出来上がりましたよねえー」

P「“Cafe de 鬼”の場合は、まずキャラを作っていって」

A「最初、〈昔のアニメのエンディング・テーマのパロディみたいにしよう〉という話になって。それで、こんなキャラがいるなら、こんなのもいるよね?みたいな感じでキャラの世界設定みたいなのを作って……」
“弾けないギターを弾くんだぜ”クリップ映像より

P「そうそう。で、みんな聞くんだよね。〈これ、なんのパロディ?ハイジ?〉なんて言われて。ハイジにそんなキャラねえよって(笑)。あと、天久が僕を書くとどういうわけか、女装になっているんですよ。多分僕に母のイメージを持っているからだと思うんだけど(笑)」

A「だってね、瀧さんは女装させたほうがより男っぽくなるんですよ(笑)」

 --“弾けないギターを弾くんだぜ”は相当数の原画を書いたという噂ですが?

A「手書きで1,100枚位原画を書きましたね、1ヶ月くらいかけて。<パラパラマンガをやれ!>とだけ言われて書いたんですけど(笑)」

P「1ヶ月の間で画力が上がってるしな(笑)」
“Mr.Empty” クリップ映像より

A「なんか、アニメやってる人の絵じゃない感じで(笑)。それで、一番時間がかかったのが“Mr.Empty”ですよね」

P「そうそう、一番期間がかかったよね」

A「“Cafe de 鬼”は(アニメの)パロディから始めたんで、アイディアが決まったらパッと出来たんですけど、これはなかなか大変で。って言っても、これもパロディけっこう入ってるけど(笑)。機関車の顔が安部譲二だとか(笑)」

P「くだらない一瞬の絵がいっぱいあるんだよね。で、それをどうまとめるかっていうのがあるよね」

 
▼ 文中に登場する作品をご紹介
今年3月にリリースされた、電気グルーヴのシングル・コレクション『SINGLES and STRIKES』
12月22日発売のDVD「ニセンヨンサマー 〜LIVE & CLIPS〜」



--さて、3年ぶりのライヴとなった〈WIRE04〉ですが、復活にあたって色々とプランなどはあったんですか?瀧さんがセグウェイに乗っての登場もド肝を抜かれましたが。
〈WIRE 04〉でのライヴの模様

P「電気グルーヴには電気グルーヴのライヴしか出来ないですからねえ。ビートルズみたいにやろうって言ったって無理ですから(笑)。WIREのライヴに関しては、一晩中テクノで踊りたいぞって思ってる人がイベントに集まるわけですから、そういう空間で電気がやるっていう意味では、普通に単独のライヴをやる時とは違うようにアレンジすることはありますよ。セグウェイはねえ、普通に業者から借りましたよ(笑)」

 --そしてライジングのライヴ映像なんですが、これは瀧さんが自ら映像編集されたという。

P「そうですね。これは自宅のマックで編集したものを編集ルームに持っていって、作業したという感じですね」

A「そういえば瀧さん、ライジングで毎年ライヴがなくても飛び入り参加してるらしいですね(笑)」

P「うん。去年が一番ひどかった、〈LOOPA NIGHT〉ステージで一晩中大暴れで(笑)」

A「聞いた話なんですけど、瀧さんが飛び入りでマイク握って、一晩中ずーっとお客さんを煽ってたっていう(笑)。5時間ぐらい?」

P「いやいや、もっとやってたと思うよ。夜11時くらいから朝6時くらいまでやってたから。飲んでは煽って、ケツ出しては飲んで(笑)。飛行機代自腹で来てな。自腹が一番いいよ、好きに出来るから(笑)」
〈RISING SUN ROCK FESTIVAL 2004 in EZO〉でのライヴの模様

--そしてもはや伝説の一夜と名高い、〈ピエール瀧 PRESENTS 7HOURS DELUXE〉(注:2003年10月に新宿リキッドルームにて開催)でのライヴ〈ピエール瀧とベートーベン〉についてはいかがでしたか?

A「バンド名はどうやって決まったんですか?」

P「名前はね、去年のライジングに行くバスの中で。卓球とまた例のごとく馬鹿ッ話の中で決まったんだけどさ。メンバーのほうは、バンドでやるならこまっちゃん(注:ギタリストのブラボー小松)とやろう思ってたから、それからどんどん決まっていって。で、卓球の紹介でベースがジニーさん(注:ベーシストのジニームラサキ)。それでキーボードはまりんで、ドラムが最後まで決まらなかったんだけど、女性のほうがかっこいいだろうってことでよっちゃん(注:吉村由加 ex:DMBQ)の名前が上がって。それでよくよく調べてみたらまりんと同郷でけっこう札幌時代に仲良くて、一緒にバンドやってたりってこともあったみたいなんで、<じゃあ、よっちゃんで>という感じで決まって」

A「人生時代の曲がけっこう入ってますよね」

P「うん。天久、知ってるねー(笑)。“さびしがりやの瀧”なんて、18年ぶりくらいに歌った感じだもん(笑)」

A「あの日はほんとカラオケで精も魂も疲れ果てて(注:「7HOURS」冒頭、“イボピアス”として瀧&天久コンビで登場。コスプレ&酩酊しながらカラオケ大会を披露した)……(笑)」

P「イボピアスね。でもカラオケ、けっこう面白かったよね(笑)」

A「気持ち良かったですね(笑)。そういえばベートーベンは、今月またやるんですよね?」

P「そう、クリスマスイブに(笑)。でもなんかお客さんの中でうっすらまた7時間ぐらいやるんじゃねえかって勘違いしてる人もいるみたいで(笑)」

A「この日のイメージが強いからですかねえ。カラオケやったりトークショーもしたりと」

P「この日は、へとへとだったもん(笑)。ベートーベンって、当日2本目の出し物だったじゃん? 実は力をセーブしながらライヴしているから」

A「ライヴで力セーブするってあんまりないですよ(笑)。あ、このDVD(「ニセンヨンサマー 〜LIVE & CLIPS〜」)商品ってもう出来ているんすか?」

P「いやまだ。出来ていてもあげないけどな(笑)。天ちゃん予約した?初回限定盤は箱入りだから予約したほうがいいと思うよ(笑)」

 ▼ ピエール瀧&天久聖一の関連作品をご紹介
「ピエール瀧 presents COMIC牙DELUXE/ピエール瀧とベートーベン LIVE at LIQUIDROOM」
幻の名作(!?)、天久聖一によるDVD作品「悲しみジョニー」



〈ピエール瀧 presents 7HOURS DELUXE〉スペシャル・ニュース。大狂乱の現場から、高速レポ!

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