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掲載: 2005/11/17
ソース:『bounce』誌 270号(2005/10/25) |
プロモ・クリップをディレクター別にDVDにまとめる、あの人気シリーズ第2弾は一挙に4タイトルがリリース。才能溢れる名ディレクターたちそれぞれの魅力に迫る!!
文/bounce編集部 ANTON CORBIJN
| | DVD「DIRECTORS LABEL アントン・コービン BEST SELECTION」(アスミック) |
55年、オランダ生まれのアントン・コービンは写真家としての評価も高い。彼は、これまで数多くのロック・アーティストのポートレイトやプロモ・クリップを撮影している。とりわけU2は『The Joshua Tree』のアートワークをはじめ、20年以上に渡ってバンドのヴィジュアル・イメージを担当してきた。なかでも“Electrical Storm”のザラついたモノクロ画像とフォトジェニックな構図は、コービン芸術の真骨頂。また、ジョイ・ディヴィジョン“Atomosphere”やマーキュリー・レヴ“Opus 40”での、ヨーロッパ的な翳りを持った〈ゴシック美学〉も魅力のひとつ。そこに溢れんばかりの色彩を散りばめたニルヴァーナ“Heart-Shaped Box”は、90年代の彼を代表する傑作だ。そのほか、デペッシュ・モードやニック・ケイヴ、メタリカなど、重厚でクールな男の世界を描かせたら、彼の右に出るものはいない。(村尾泰郎) ▼関連盤を紹介。
| | U2の87年作『The Joshua Tree』(Island) |
| | ニルヴァーナの93年作『In Utero』(Geffen) |
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MARK ROMANEK
| | DVD「DIRECTORS LABEL マーク・ロマネック BEST SELECTION」(アスミック) |
97年の〈MTVアワード〉で、ミュージック・ビデオの監督としては初めて特別表彰を受けたマーク・ロマネック。その後も数々の賞を受賞して向かうところ敵なし、まさに彼こそ頂点の存在! そんな彼のプロモ・クリップをまとめてみると、アーティストの持つ魅力やキャラクターを巧みに引き出して映像化していることに気づかされます。マイケル&ジャネット・ジャクソン“Scream”、レニー・クラヴィッツ“Are You Gonna Go My Way”なんてその代表例。また、ラフな格好でストリートを闊歩するジェイ・Zのオーラが画面に所狭しと充満した“99 Problems”や、女の強さや影の部分、さらにプライヴェートを覗き込んでいるような錯覚に陥るフィオナ・アップルの“Criminal”も、先に挙げた作品に負けずイイ味が出ている好例。どの作品もアーティストの活き活きとした姿が爽快な気分にさせてくれます。(青木正之) ▼関連盤を紹介。
| | マイケル・ジャクソンの95年作『History』(Epic) |
| | ジェイ・Zの2003年作『The Black Album』(Roc-A-Fella/Def Jam) |
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JONATHAN GLAZER
| | DVD「DIRECTORS LABEL ジョナサン・グレイザー BEST SELECTION」(アスミック) |
イギリスを代表するどころか世界中に多大なインパクトを与えるクリエイター、ジョナサン・グレイザー。彼の発想力はわれわれの想像を遥かに超越したブッ飛んだものが多く、その映像は一度目にすれば脳裏に焼き付くはず。代表作といえば、ジェイ・ケイが床を滑るように移動していくジャミロクワイ“Virtual Insanity”。さまざまな賞を総ナメにしたのも納得のユニークさで記憶している人も多いはず。衝撃度で言えば、ヨーロッパで放映が禁じられてしまったアンクルの“Rabbit In Your Headlights”。プロモ・クリップだと理解していても、思わず身体がビクッと反応してしまうあまりに強烈な光景が目の前に! そして彼の凄さはプロモ・クリップだけではなく、CMの世界でもその才能を発揮しているところ。ギネス・ビールのTVCMなんて、笑っちゃうくらいの迫力ある映像とユーモアで何度でも観れちゃいますよ!!(青木正之) ▼関連盤を紹介。
| | ジャミロクワイの96年作『Travelling Without Moving』(Sony) |
| | アンクルの98年作『Psyence Fiction』(Mo'Wax) |
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STEPHANE SEDNAOUI
| | DVD「DIRECTORS LABEL ステファン・セドゥナウィ BEST SELECTI-ON」(アスミック) |
パリ出身、ファッション写真家としてキャリアをスタートさせたステファン・セドゥナウィは、極彩美が印象的なビョーク『Post』などのジャケット写真やDKNYのTVCMも手掛ける、ファッションと音楽の双方に通じたマルチ・タレントだ。プロモ・クリップ仕事では、ストーリーよりも世界観(特にロケーションや肉体美にこだわっている)を優先することで、その作家性を発揮している。アラニス・モリセット、マッシヴ・アタック、レッド・ホット・チリ・ペッパーズなど、VFXを凝らしたものからシンプルに落陽と砂漠を描くものまで、楽曲の個性に合わせた映像世界はさまざま。ときに表出する変態ジャパネスク趣味も含め、映像のモードをご堪能あれ!! スペシャル映像では、彼が独自制作したビョーク“Army Of Me”のアニメ版プロモ・クリップ、ルー・リード“Walk On The Wildside”を用いた短編映像などを収録。(原田 亮) ▼関連盤を紹介。
| | マッシヴ・アタックの98年作『Mezzanine』(Virgin) |
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文/村尾 泰郎 シリーズ第1弾で登場した豪華なディレクター陣を再チェック!!
〈ディレクターズ・レーベル〉の第1弾は、とにかくラインナップがスゴかった。ノリ一発で鮮やかにキメるスパイク・ジョーンズ、偏執狂的なイメージがクセになるクリス・カニンガム、そして豊富なアイデアをキュートにデザインするミシェル・ゴンドリー。3人それぞれが独自のスタイルを持っている。
スパイクは「アダプテーション」など劇場映画の監督や、MTVの「ジャッカス」ではプロデュースも担当。アホなことを楽しむのに余念がない。ゴンドリーはそのスパイクとコンビを組んでいる脚本家、チャーリー・カウフマンを招いて、映画「エターナル・サンシャイン」を制作。彼らしいファニーなラヴストーリーに仕立て上げた。一方クリスは、DVD「Rubber Johnny」をリリース。その内容ときたら、車椅子に乗った不気味なジョニーがエイフェックス・ツインのナンバーに乗って踊り狂うというシロモノ。ワープのヴィジュアル・イメージを作り出してきたクリスだけに、やることがキワどい。ちなみに今回の〈ディレクターズ・レーベル〉第2弾の全作品をまとめた〈スペシャル・パック〉には、スパイクとゴンドリーの新作映像や、クリスを含めた3人のトークを収録した特典ディスク付き。観たいでしょ? ▼〈ディレクターズ・レーベル〉第1弾のDVDを紹介。
| | 「DIRECTORS LABEL スパイク・ジョーンズ BEST SELECTION」(アスミック) |
| | 「DIRECTORS LABEL クリス・カニンガム BEST SELECTION」(アスミック) |
| | 「DIRECTORS LABEL ミシェル・ゴンドリー BEST SELECTION」(アスミック) |
▼関連盤を紹介。
| | ミシェル・ゴンドリーが監督を務めた映画のDVD「エターナル・サンシャイン」(ハピネット) |
| | クリス・カニンガムの2005年作「Rubber Johnny」(Warp/BEAT) |
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