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掲載: 2008/04/17
ソース:『bounce』誌 297号(2008/3/25) |
文/出嶌 孝次 加藤ミリヤ 10代最後のアルバムは賑やかで、だからこそ切なくて……
〈次は何よ?〉と毎度オッサンが元ネタへの興味を惹かれているうちに、それとはまた違うレイヤーで〈普通のヒット〉も積み重ねるまでに成長してきた加藤ミリヤ。パッヘルベルの〈カノン〉を敷いたバラード“Love is...”、若旦那(湘南の風)とのコラボ曲“LALALA”と、昨年からノーマルな佳曲は続いていたのだが……今年最初のシングル“19 Memories”を聴いた時には嬉しくなってしまった。同曲の妙な魅力は、安室奈美恵“SWEET 19 BLUES”というモチーフの魅力でもありつつ、これまで“ディア ロンリーガール”などが貫いてきた〈傷つきやすい10代〉路線の総決算という、過去最高にミリヤらしい仕上がりゆえでもある。〈オリジナリティーが云々〉とかいう人にはこのおもしろさがわからんかな。
で、それらのシングル群を満載した今回のサード・アルバム『TOKYO STAR』も〈10代最後のアルバム〉という触れ込みに相応しく、ポップに弾ける好曲を取り揃えて世代感をアピールしながらも、“最後のI love you”や“サヨナラ”など大仰な喪失感とベタな別れの構図を強調しているのが興味深いところだ。そんなミリヤだからして、今後の路線を心配する必要はない。作中には〈若さはいつか武器にできなくなる〉なんて呟きまで周到に用意されているのだから。
| | 4月2日にリリースされた加藤ミリヤのニュー・アルバム『TOKYO STAR』(ソニー) |
| | 安室奈美恵の96年作『SWEET 19 BLUES』(avex trax) |
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青山テルマ いつもそばにいてくれる、伸びやかで力強い歌声
SoulJaの“ここにいるよ”に客演し、そのアンサーとなる“そばにいるね”のスマッシュ・ヒットで早くも人気者となった青山テルマ(その2曲が川添象郎〜佐藤博プロデュースというのもビックリだけど!)。そもそも単独デビュー以前からDS455や童子-Tらの楽曲に客演して強い印象を残してきた彼女ながら、今回のファースト・アルバム『DIARY』はもっとヴァーサタイルな意味でのR&B感にフォーカスし、クリスティーナ・ミリアンやBoAあたりを連想させるスタンダード感に溢れた仕上がりとなっている。デビュー・シングル“ONE WAY”のように明快なアップも、かすかな憂いを湛えたミディアム〜スロウ系も粒揃いなのは、強く歌い込んでも清潔感を失わない伸びやかなヴォーカルゆえだろう。よって、小泉今日子“あなたに会えてよかった”のアコースティックなカヴァーも普通にハマッてるし……さらなる飛躍が楽しみな逸材だと言えますわな。
| | 3月26日にリリースされた青山テルマのファースト・アルバム『DIARY』(ユニバーサル) |
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文/轟 ひろみ 春色のR&Bフレイヴァーあれこれ♪
安室奈美恵 『60s 70s 80s』 avex trax すでにTVCMでお馴染み、60〜70〜80年代をそれぞれモチーフにした3曲入りシングルね。T.Kuraによるシュープリームス使いの60's、MUROがアレサ・フランクリンを選んだ70'sも新鮮だけど、大沢伸一がアイリーン・キャラ“What A Feeling”を用いた80'sエレクトロのキャッチーさにマジで昇天!
Foxxi misQ 『X・B・F』 GLOSS アルバム発表から久々のニュー・シングル! 三様のフェイクやハーモニーが美味な表題曲は、三角関係を歌ったエッジーで華やかなアップ(BACH LOGICのリミックスも鉄板!)。フランキーJばりにワム!の“Everything She Wants”を用いたカップリングの“Saturday Trap”もセクシーでイイわよ。
SATOMI 『Angelite』 AOZORA 昨年末のカヴァー企画盤を挿んで、ついに日本でのセカンド・アルバムが登場! ダンスホール調の先行カット“Baby Doll”を筆頭に、SHIZOOを配した813制作の“Drive”、さらにロード・フィネス(!)やSWING-Oの制作曲もあって……彼女のタフな側面を光らせた過去最高の充実作かも?
Orion 『MY LIFE』 Golden State City 昨秋にシングル“Once More”でデビューしたシンガーのファースト・フル・アルバム。〈本場で学んだ〉というバイオからは想像できないほど歌いっぷりは折り目正しいわね。US産のR&Bを意識したアップもあるけど、清らかな歌声にはゆったりしたスロウのほうが好相性でしょう。
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