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第345回 ─ DANITY KANE


掲載: 2008/05/08

ソース:『bounce』誌 298号(2008/4/25)

新しいバッド・ボーイを象徴する女神たちがニュー・アルバムを投下!

文/出嶌 孝次




 90年代に確立された帝国の威光はいまも鮮烈ながら、往年のバッド・ボーイが残した偉業は偉業として、われわれはそろそろ認識を切り替えるべきなのだろう。現在のバッド・ボーイを背負うのはヤング・ジョックやキャシー、そしてダニティ・ケインらであり、彼らの躍進によってレーベルはいま新たな全盛期を迎えているのだと。もちろんシェリ・デニスやマリオ・ワイナンズのように伝統的なバッド・ボーイらしさを継承する名前も健在ではあるが、先述した面々……特にここで紹介するダニティ・ケインの勢いには凄まじいものがあるのだ。もともとP・ディディがプロデュースするMTVのオーディション番組「Making The Band 3」によって選出された彼女らは、処女作の『Danity Kane』でいきなり全米チャートを制覇! それから2年を経てこのたび登場したセカンド・アルバム『Welcome To The Dollhouse』も余裕で全米No.1を奪取している。前作にも参加していたデンジャやブライアン・マイケル・コックス、新進のステレオタイプスらがプロデュースを手掛け、前作にはノータッチだったディディも今回はマリオ・ワイナンズらと共に大きく関与。ポップ・シーンのド真ん中を狙い撃つサウンドの破壊力とヴァラエティーは前作以上で、彼女らとレーベルの黄金時代がまだまだ続くことを力強く宣言するかのようだ。
ダニティ・ケインのニュー・アルバム『Welcome To The Dollhouse』(Bad Boy/Atlantic)


▼関連盤を紹介。
ダニティ・ケインの2006年作『Danity Kane』(Bad Boy/Atlantic)
シェリ・デニスの2008年作『In And Out Of Love』(Bad Boy/Atlantic)


文/林 剛

DAY26
No.1デビューを飾った運命の5人組!!


デイ26のファースト・アルバム『Day26』(Bad Boy/Atlantic)

 別掲のダニティ・ケインと同じ〈Making The Band〉の第4シーズンから誕生した男性ヴォーカル・グループがこのデイ26だ。名前の由来は、最終選考でメンバーが決まった2007年8月〈26日〉から。かつてメジャーに片足を突っ込んだ経歴の持ち主も含む5人組で、112やB5を思わせる数字入りのネーミングのみならず、ヒップホップ(以降)のビートに歌を乗せていくというバッド・ボーイ・メソッドも受け継いでいる。ファースト・アルバムの『Day26』は、マリオ・ワイナンズやデンジャ、ブライアン・マイケル・コックスらによって刷新されたビートが刺激的なら、5人の歌声がせめぎ合い、厚みのあるハーモニーを聴かせるという男性グループならではの醍醐味も十分で、すでに全米チャートNo.1に。グループ復権の起爆剤となるか?

文/カシワサン

ELEPHANT MAN
あのフィジカルなヒット作がバッド・ボーイ・カラーを強調して再登場!!


2007年作をUS仕様で再リリースした、エレファント・マンのニュー・アルバム『Let's Get Physical』(Bad Boy/VP/ビクター)

 昨年日本先行で登場し、続いて全米リリース予定だったエレファント・マンの『Let's Get Physical』が、収録曲を大幅に変更してようやくUSリリース! ヒップホップ好きからもウケの良いビーニ・マン“Dude”風のイントロが印象的な“Throw Your Hands”ではリアーナを、激しいクラップ音がループする“Feel The Steam”ではクリス・ブラウンを……といった豪華なコンビ・チューンを楽しめるのだが、どれだけ旬のアーティストを招こうとも自分の世界観に引きずり込む存在感は圧倒的。もちろん大先輩であるシャギーやジャマイカで爆発的な人気を誇るディマルコ、いまや大物プロデューサーに成長したスティーヴン・マクレガーが駆けつけるなど、レゲエ好きをロックするトピックも多数用意されているのでラガな兄ちゃんもご安心あれ! どんなフィールドに立とうとエリーはエリーだと再認識させてくれる一枚だ。

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