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 掲載: 2003/09/04 更新: 2003/09/18 ソース: 『bounce』誌 246号(2003/8/25) |
ついに地上を制覇してしまったスーパー・プロデュース・チーム、ネプチューンズ。彼らはスター・トラックと共に宇宙をめざす!?
文/高橋 芳朗 スターのためのトラック!?
コンピレーション・アルバム『The Neptunes Present...Clones』のリリースをもって、ついに本格始動するネプチューンズのレーベル〈スター・トラック〉。そのネーミングの由来について、ファレル・ウィリアムスは次のように説明してくれた。
「スターのためのトラックを作るっていうことだよ」。
それはそのとおりなのだろう。それはそのとおりなのかもしれないけれど、自分のインタヴュアーとしての拙さを踏まえたとしても、あんまりな回答だと思う。まったく、どこまでルーズな奴らなのだろう――思い返してみれば、ネプチューンズのセルフ・プロジェクトとして注目を集めたN.E.R.D.の『In Search Of...』がリリースされたときも、旧友のシェイがTVゲームに興じている様子をインスタント・カメラで写したような、いい加減極まりないジャケットに度肝を抜かれた記憶がある。地球の背後で仁王立ちするネプチューンズの2人をあしらった今回の〈Clones〉のアートワークにしたって、「Face」誌が選ぶ〈2002年のクールな50人〉で堂々3位にランクしたような人たちがOKを出す代物とは到底信じ難い――それでも、みうらじゅん氏の名言を拝借するならば、「そこがいいんじゃない!」ということになるのだろう。女の子にチヤホヤされるようになったことを理由に〈僕の人生もだんだん良くなってきたみたい〉(N.E.R.D.“Things Getting Better”)とみずからのサクセスを実感するぼんくらコンポーザーは、昨年だけでも全米チャートに18曲ものプロデュース作品を送り込んだ当代きってのカッティング・エッジな才能でもある。
「もともとネプチューンズって名前をつけたのは水がコンセプトだったんだよ。水は流動的だし、どんな音楽でも作れる俺たちのポリシーにネプチューン(水の神)はぴったりだと思ったんだ。人間の身体にしたって成分の60%は水なわけだしさ。でも水ばかりに囚われたくないから、今度は惑星のネプチューン(海王星)に意味を移行させてスター・トラックと命名したんだけどね。宇宙を越えた銀河系の音楽を作るっていう思いが託されているんだ」。
| | スター・トラックのレーベル・コンピ『The Neptunes Present ...Clones』(Star Trak/Arista/BMGファンハウス) |
冒頭のファレルのコメントを補足する相棒チャド・ヒューゴの解説にもあるとおり、ネプチューンズの多彩な音楽性が反映されたスター・トラックのレーベル・コンセプトは、所属アーティストのラインナップを挙げていけばおのずとあきらかになるだろう。そこにはすでにアルバムをリリースしているケリスやクリプス他、フィラデルフィア出身のラッパーで「〈パルプ・フィクション〉のサミュエル・ジャクソンみたいな感覚でライムする」(ファレル)というロスコーP・コールドチェイン、「メキシコ版ブランディ」(チャド)なる触れ込みのヴァネッサ・マルケス、ショーン・ポールにも絶大な影響を与えた「本当にドープ」(ファレル)なヴェテラン・レゲエDJのスーパー・キャット、「フィリー・サウンドとトッド・ラングレンをミックスした感じ」(ファレル)のサウンドを標榜するスパイモブといったロック・バンドまでもが名を連ねる。
「良い音楽にジャンルは関係ないと思ってる。ヒップホップもやるし、R&Bにロックにレゲエ、何でもやるよ。自分たちにできないことはないと思うし、そういう境界線も設けたくないんだ。もちろん売れるレコードを作っていくレーベルをめざしているけど、良い音楽を作ることが大前提だよ」(ファレル)。 |
人を退屈させたくない
『The Neptunes Present...Clones』はスター・トラック勢に加え、ジェイ・Z、バスタ・ライムズ、リュダクリス、ネリー、スヌープ・ドッグ、N.O.R.E.、オール・ダーティー・バスタード、ナズ、ジェイダキスといったネプチューンズと縁の深いラッパーで構成されている。このなんとも贅沢な陣容が実現できるのも、彼らが今をときめく人気アーティストに決定的な楽曲を提供してきたことの確かな裏付けになるんじゃないかと思う。そんなネプチューンズの凄まじい創造力の根底にあるのは、「人を退屈させたくないんだ。毎回違うことを経験してもらいたい」(ファレル)というクリエイターとして至極真っ当な衝動だったりする。
「〈Clones〉というタイトルにしても、別に俺たちの音をパクる奴らに対して向けたわけじゃない。自分たちが常に新しいものを生み出し続けて、自分のクローンを作ったりしないようにするための決意表明なんだ」(ファレル)。
「周囲からカッティング・エッジな音を要求される以上に、俺たちがそういう音を作ることが好きなんだ。同じことをやってたら飽きちゃうしね。新しいサウンド・エフェクトを採り入れたり、冒険することが好きなんだよ」(チャド)。
98年にノリエガの“Superthug”で広くその名を知らしめてから現在に至るまで、新しいレヴェルを示唆するような局面は何度かあったものの、基本的にネプチューンズが使う音のパレットは限られているし、改めてディスコグラフィーを確認してみても、ダンスフロアを一撃で興奮の坩堝に叩き込むような曲は意外に少なかったりする。それなのに、彼らのサウンドに何度リピートしても疲弊してこない耐久力が備わっていて、クラブに出掛けてみても一晩のプレイ・リストにおけるネプチューンズ作品の占有率が群を抜いているのは、どうも話の辻褄が合わない気がする――でも、上手く言葉に託すことは困難かもしれないけれど、ファレルのファルセット・ヴォイスを全編にフィーチャーしたスムーズ・ファンク“Frontin'”のシンプルなビートに身を委ねていると、その疑問も一気に氷解してくるんじゃないかと思う。
「いろいろな音楽からエッセンスを採り入れているんだ。なにを使うかじゃなくて、どう使うかが大切なんだよ」(ファレル)。
それにしても、カーティス・メイフィールドのナメた物真似みたいなファレルのヴォーカルは、いまやプロデュースしたアーティストからフックで歌うことを懇願される〈時代の声〉にまで成り上がってしまった。こうした現状を、果たして当のネプチューンズはどんな思いで眺めているのだろうか? 〈Clones〉をリードするシングル“Frontin'”は早くもチャートの上位に食い込み、NYのFM局でも軒並みヘヴィー・ローテーションを獲得している。
「まさかキッズが俺の声を真似て歌うことになるとはね(笑)。そんな事態が起こるなんて思ってもみなかったよ」(ファレル)。
チャック・ベリーがギターを弾きながらダック・ウォークを披露してみせたその昔から、そもそもポップ・ミュージックなんてものはジョークの積み重ねで成り立ってきたようなものなのかもしれない――ファレルとチャドが他の誰よりも音楽を楽しんでいるように映るのは、つまりそういうことなのだろう。今度のネプチューンズも最高だ。 |
文/出嶌 孝次 ネプチューンズのルーツにある音楽ってどんなの?
| | ローリング・ストーンズのリミックス・シングル『Sympathy For The Devil Remix』(Abko/ユニバーサル)。他にはファットボーイ・スリムらが参加! | ローリング・ストーンズの“Sympathy For The Devil”をネプチューンズがリミックス……その顔合わせこそ興味深いが、違和感は感じない。実際に、ネプの仕事ぶりは原曲の妖しい呪術感をそのままにビートをガッチリ補強したカッコイイ仕上がりだった。というわけで、ネプチューンズはルーツが見えにくい人たちじゃなく、アイデアやインスピレーションの源を言い当てることはさほど難しくはない。だから、よく並び称されるティンバランドが持っているような神懸かった天才性は、彼らには求め得ないものだ。が、代わりにネプチューンズが決定的に持ち合わせているのは、さまざまなパーツを組み立てるセンスだ。だから、プリンス直系の鳴りを見せるドラムスやクラップ、ジェイムス・ブラウンばりの粘っこいファンクネス(師匠のテディ・ライリーから受けた影響が大きいはず)、ニルヴァーナ譲りのダイナミックなアレンジ、AC/DC風のえげつないリフ(N.E.R.D.のツアーTシャツはAC/DCのロゴを引用してた)……といったポップな旨味を、ボサノヴァやエレクトロニクスや変な声ネタやノコギリシンセでオタク気味に繋ぎ合わせることができるのだろう。
一方、初めてファレルの珍妙なヴォーカルを聴いた時、筆者が思い出したのはマーヴィン・ゲイ“Got To Give It Up”、そして(同曲に着想を得て生まれた)ストーンズの“Emotional Rescue”におけるミック・ジャガーの冗談のようなファルセットだった……と文頭に繋げることも可能。彼らは、こんな素人考えでも簡単に連鎖するアイデアの渦から美味なポイントをつまみ上げるスキルに長けているのだ。その意味ではベックにも近い?
| | プリンスの2000年作『Rave Un2 The Joy Fantastic』(NPG/Arista) |
| | ニルヴァーナの91年作『Nevermind』(DGC/Geffen) |
| | AC/DCの81年作『For Those About To Rock...We Salut You』(Epic) |
| | マーヴィン・ゲイの77年作『Live At The London Palladium』(Motown) |
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文/出嶌 孝次 最強のネプチューンズ・ワークス、アレもソレも奴らのしわざだ!! その1
SWV 『New Beginning』 RCA(1996)シングル・カットもされた目映いスロウ“Use Your Heart”と“When This Feeling”をプロデュース。どっちも普通に上質なR&Bチューンです。ちなみにネプの師匠テディ・ライリーが手掛けた彼女らの大ヒット“Right Here/Human Nature”(93年)でラップしていたのはファレルだったりする。
KELIS 『Kaleidoscope』 Virgin(1999)ネプチューンズ初の総監督アルバム。ブン殴るような絶叫シンギンと歌詞が話題になったヒット曲“Caught Out There”だが、ヒュンヒュン走る電子音やフィルター処理声が新鮮。アルバム全体を聴けばケリスの万華鏡キャラが浮かび上がる作りも実に巧み。N.E.R.D.参加の“Ghetto Children”もいい。
JAY-Z 『Roc La Familia : The Dynasty』 Roc-A-Fella/Def Jam(2000)ファレルの切羽詰まった歌で始まる全米1位ヒット“I Just Wanna Love U(Give It 2 Me)”は、イマのネプが持つ魅力のおおよそを封じ込めた凄まじいクラシック。何をやっても驚きだった頃のジガと、何をやってもオモロかった頃のネプが高いレヴェルで合体した金字塔だ。
N.E.R.D. 『In Search Of...』 StarTrak/Virgin(2001)ネプチューンズと旧友シェイで組んだ3人組、N.E.R. D.の初アルバムで、1度リリースしたブツをスパイモブと共に作り直したバンド録音盤(元の盤は廃盤)。ホントは元盤のプラモデル&超合金ロボ感覚がヤバかったんだけど、ベックにも通じるリアレンジ盤が世に受け入れられたのも当然か。
NOREAGA 『N.O.R.E.』 Penalty/Tommy Boy(1998)ビカビカのシンセがアタマの悪いリフを刻み、単調ながらも強烈な鳴りのマジックを轟かせるドッカドカのドラムスが容赦なく叩き込まれる“Superthug”を収録。ノリのブレイクも、〈サグ〉という言葉の乱用も、ネプチューンズはヤバいと世間が気付き出したのも、全部ここからだ。
MYSTIKAL 『Let's Get Ready』 Jive(2000)JBばりに吠えまくる“Shake Ya Ass”がビッグ・ブレイク! 現在にまで至るイナタいファンク処理能力はここで完成を見た。ちなみにファレルの変態ファルセットが認知を得たのもこの曲。音数の少ないパーカッシヴな“Danger(Been So Long)”も素晴らしい出来。次作『Tarantula』にもネプは参加。
LIMP BIZKIT 『New Old Songs』 Flip/Interscope(2001)DJプレミア、ティンバランドら豪華なメンツが顔を揃えたリンプのリミックス・アルバムに、ネプも2曲参加。“Nookie -For The Nookie”“N 2gether Now -All In Together Now”共に〈とっておき感〉は薄いものの、得意のパキパキ路線で攻める仕上がりはやっぱり興奮度高め。
USHER 『8701』 LaFace/Arista(2001)力強いヴォーカルに合わせてエモーショナルなメロディーを用意した“U Don't Have To Call”で、アッシャーに王道感を与えることにアッサリ成功。迷いのないドラムスの響かせ方から何から、すべてハンサムすぎる名曲。どう考えてもここでピークが1回来てるのにまだ先があるのもネプの凄さ。
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文/出嶌 孝次 最強のネプチューンズ・ワークス、アレもソレも奴らのしわざだ!! その2
OL' DIRTY BASTARD 『Nigga Please』 Elektra(1999)クリス・ロックが喋りまくる“Recognize”で始まるアルバム。ファレルがアノ歌を披露してるけど、当時はみんなクリスのふざけた歌だと思ってた。ケリスをフィーチャーしたシングル曲“Got Your Money”はもちろん、リック・ジェイムズのカヴァー“Cold Blooded”が狂いスギで最上級にヤバい!
LUDACRIS 『Back For The First Time』 Def Jam South/Def Jam(2000)リュダクリスのメジャー・デビュー・アルバム。ほとんどの曲がローカル盤『Incognegro』に入ってたものだが、メジャー行きに際して追加されたのが、ネプチューンズ製の“Southern Hospitality”。圧迫感強めに破裂し続けるドラムスに心穏やかじゃいられなくなる。
BABYFACE 『Face 2 Face』 Nu America/Arista(2001)プロモ段階では〈?〉名義の曲だったネプ製の“There She Goes”は童顔史上最大のトライ。いま聴けば実にファレルらしいメロ展開がジャスティンのアレにそっくり……つまり最高だってこと。もう1曲の“Stressed Out”は童顔ならではのジェントルさとネプ味との融合ぶりがオモロい。
RUSH HOUR 2 『Soundtrack』 Def Jam(2001)デフ・ジャム・オールスターズ的な豪華サントラで、ここでネプチューンズが手掛けるのは1曲のみ。スクエアなビートが彼らにしてはあまりにもオーソドックスなその曲は“Blow My Whistle”、フォクシー・ブラウンをフィーチャーして歌うはヒカル・ウタダ。この後の絡みもあるとかないとか。
BRITNEY SPEARS 『Britney』 Jive(2001)本気仕事はやっぱ違う! ブリブリトニーなイメージの刷新にも貢献した、ひたすら妖しくエロティックな“I'm A Slave 4 U”は、プリンス趣味を全開にしたネプチューンズの超ポップな悩殺仕事。もう1曲の“Boys”も、芯のあるベース上をヌメヌメした上ネタと息遣いが吹き抜ける佳曲。スケベ心が吉と出たな。
NELLY 『Nellyville』 Fo'Reel/Universal(2002)イン・シンク“Girlfriend(Remix)”に続く、ネリーとのセンセーショナルな合体。跳ねるドラムスでこれ以上ないくらいにアゲまくる激キャッチーな先行シングル“Hot In Herre”は全米チャート1位を7週間キープ。ネプにとってもネリーにとってもわりとフツーの曲だったりするのがおもしろい。
JUSTIN TIMBERLAKE 『Justified』 Jive(2002)誰もが驚いた完璧すぎるアルバムで、仕掛人たるネプの評価もさらに一段階上昇。アコギのイナタいループでマイケルぶってみました的な“Like I Love You”は最初の一音からシメまで一瞬もダレない完璧な曲。スカスカしたカッティングとクラップがシックな“Rock Your Body”も凄まじいし、全7曲手抜きナシ!
SNOOP DOGG 『Paid Tha Cost To Be Da Boss』 Doggystyle/Priority/Capitol(2002) 先行シングル“From Tha Chuurch To Da Palace”もネプ製の佳曲だが、続く“Beautiful”はまさしくキラー・チューン。軽快に突っ走る超ポップなビートにファレルとチャーリー・ウィルソンの哀愁ヴォイスが乗っかり、スヌープ久々の特大シングル・ヒットとなった。
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文/出嶌 孝次 最強のネプチューンズ・ワークス、アレもソレも奴らのしわざだ!! その3
BEENIE MAN 『Tropical Storm』 Virgin(2002)前作『Art Of Life』での合体はまあまあだったが、二度目のビーニ&ネプは最高! ジャネットを迎えた“Feel It Boy”はラヴリーなメロの隙間にファンキーなリフを押し込んだ出来過ぎの曲。押しの強い“Bad Girl”も格好いい。クラップが印象的な“Boss-man”ではショーン・ポールとの邂逅も。
CLIPSE 『Lord Willin'』 Star Trak/Arista(2002)セルフ・レーベル発だけに気兼ねなく(?)やりたい放題が貫かれており、あの手この手で引き出し開けまくり! ほとんど例のドラムスと声だけでできている“Grindin'”は気がつくとアタマの中でグルグル回りまくる病みつきループ。こんな害毒が普通に大ヒットしてしまう世の中は最高だ。
LL COOL J 『10』 Def Jam(2002)シングル曲“Luv U Better”では濃密なメロメロ路線、“Amazin'”は甘いミネアポリス・ファンク風、と好トラックの連続。一方、スカスカな変態ミニマル“Nigga Nuts”で声色とフロウを変えて対応するLLも技アリな感じで、勝負はまったくの互角。初合体ながら、いきなり5曲を手掛けて当然の相性の良さです。
SEAN PAUL 『Dutty Rock』 VP/Atlantic(2002)ネプは“Bubble”1曲をプロデュース。超ヒット・シングル群の陰に隠れて地味なのは否めないが、遠くのほうで鳴っているトライバルなドラムスに珍妙な声ネタをあしらったループがメロディアス。うっすらとコーラスの合いの手を入れるファレルも妖しい魅力を発揮。これぞ彼らの真骨頂だ。
AIR 『Everybody Hertz』 Source/Virgin(2002)ダフト・パンクと並ぶ、異色/異国のクライアント。むせ返るような分厚いオーケストレーションを突き破ってポコピコ走り出す“Don't Be Light”を、穏やかに揺らぐダウンテンポにリミックス。幻想的なコラージュの妙を聴かせつつ、ネプチューンズらしい鳴りの美学はやはり強烈。
AUSTIN POWERS IN GOLDMEMBER 『Soundtrack』 Maverick/Warner Bros.(2002)ビヨンセ初出演映画のサントラゆえ、特記すべきは彼女の初ソロ曲“Work It Out”。一聴して地味めだが、カッティングを主体にしたシンプルなネプの音は、彼女の力強さを70'sソウルの味わいで包み込む。ファレルとのデュエットにリメイクされたブリトニー“Boys”もモア・エロで良し。
TLC 『3D』 Arista(2002)お得意の乱れドラムスをアタック優しめでメロウに聴かせる“In Your Arms Tonight”をプロデュース。才気走ってる時のダラス・オースティンや、マジでアブノーマルなティンバランドらと顔を並べれば、ネプチューンズの手掛ける曲がいかにノーマルでスタンダードな魅力を備えているかわかる好例。
BAD BOYS II 『Soundtrack』 Bad Boy/Universal(2003)新米の時期からバッド・ボーイ仕事を細々こなしてきたネプチューンズ。レーベルの巻き返し一発目にネプをド〜ンと起用するP・ディディは策士だが、ディディ&レニー・クラヴィッツと絡みつつ、自分がいちばん目立つような“Show Me Your Soul”を提供したファレルもズルくて最高。
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