小学生の頃に近所の河原で拾った、ガビガビにくっついて変色した一冊のエロ本。そんなしょうもない記憶を呼び覚ますジャケもイカシた、変態エクスペリメンタル・ノイズ・ユニット待望の新作。ただでさえアクの強い連中揃いのDFAの中でも輪をかけてアク垂れ流しまくりのバンドゆえ、良い子のロック・ファンが聴いたら拒否反応を起こしそうな音だが、毒の強い食いものほどウマイことを忘れちゃイカン。初期BOREDOMSやいちばんバカな頃のバットホール・サーファーズにも通じる、奇声、怪音、電子音の反復万華鏡が嘲笑と諧謔のサウンドスケープを描いていく様は、ノイジーではあるがイビツにグルーヴィーで、奇妙に美しい。拾ったエロ本を橋のたもとでこっそり開いてみると、やっぱり中もガビガビでほぼ何も判別できなかったが、かえって僕の想像力はチクチクと激しく刺激されたのだった。