シングル“Smile”は全英1位、本デビュー作は2位を記録し、絶好のスタートを切ったリリー・アレン(父はコメディアンのキース・アレン)、〈女版ストリーツ〉との前評判を裏切らぬ傑作を届けてくれた。いや、〈UK版ネリー・マッカイ〉とも呼べるかもしれない。歌とラップを自在に使い分ける歌詞は、過激で抱腹絶倒。基本的には21歳の等身大の日記なのだが、涼しい声でアホな男を切り刻み、ロンドンのキケンな裏の顔を描き、かと思えばグっと繊細な面を見せ、激しくアップダウンする心の内を絶妙な言葉捌きで公開。またプロダクションに関しては、ドラムンベース系のフューチャー・カットやマーク・ロンソンら英米4組とコラボ。2トーン/スカを核にラウンジやラテンを織り交ぜ、古風なメロディーセンスも相まって音の面でも無二のスタイルを確立している。そこらの有象無象のバンドよりも遥かに有望。ほぼパーフェクトな純英国産ポップだ!