ゴールドコーストからの後光を浴びたエキゾティックなフェイスが美しいガーナ出身の歌姫。名をリーアン・ベンソンという彼女は、英米の名門校で学んでいた優秀なお嬢さんで、自身でソングライトやプロデュースも手掛ける積極派。処女作となる本作では、ジェイムズ・ポイザーやボブ・パワーといったネオ・ソウル畑の職人クリエイターを味方につけ、インテリジェンスかつソウルフルな音(歌)世界を披露している。悩ましいコブシ回しを含め、シャーデーなんかとも比較したくなる妖しくも深みのあるヴォーカルが、瑞々しくメロウな生音と触れ合う瞬間が最高で、飾り気のない歌い方も好感度大。穏やかなグルーヴを生むピノ・パラディーノやロイ・ハーグローヴらの演奏も文句なく、フェラ・クティに捧げた“A Moment In Shrine”などではアフリカンなその出自も垣間見せるなど、力強い説得力を持つ快作だ。