まずジャケの話から。背中が綺麗!なのは男前の身だしなみとして、そこに彫られたワシの入れ墨には〈AMERICAN BAD ASS〉の文字。そんな代紋を背負って、ホワイト・トラッシュの愚痴と希望を引き受けるキッド・ロックが叩きつけた最新作は、ついに来たかのセイム・タイトル。1曲目“Rock'n'Roll Pain Train”から、スクラッチとスティール・ギターに祝福されたロック人生賛歌。ハンク・ウィリアムスJrとの連れション共演“Cadillac Pussy”や、シェリル・クロウと逃避行をキメこむ“Run Off To LA”など、気心の知れた仲間たちとのリラックスしたプレイはジャケどおり裸のキッドを感じさせる。とかいいつつも、サザン・ロックからヒップホップを大股で往き来する豪快さはますますスケール・アップ、フルスウィングのキッド節がスタジアムを心意気で埋め尽くす。そんな俺節を聴きながら、背中の入れ墨を〈成り上がり〉と読んでみた。